セッション情報 | ポスターセッション(消化器内視鏡学会)EUS-FNA3 |
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タイトル | 内P-611:一般地方病院の内科におけるEUS-FNAの導入 |
演者 | 小野寺 学(網走厚生病院) |
共同演者 | 松田 可奈(網走厚生病院), 川岸 直樹(網走厚生病院), 佐野 逸紀(網走厚生病院), 阿部 暢彦(網走厚生病院), 長 いく弥(網走厚生病院), 内田 多久實(網走厚生病院), 藤永 明(網走厚生病院), 宮城島 拓人(釧路労災病院), 岩口 佳史(札幌厚生病院), 市原 真(札幌厚生病院), 後藤田 裕子(札幌厚生病院), 村岡 俊二(札幌厚生病院) |
抄録 | 【背景】近年EUS-FNAが普及し,地方でも施行されるようになってきた.私は2010年5月から2病院(2010年度-釧路,2011-12年度-網走)でのEUS-FNAの導入を経験した.【目的】一般病院の内科におけるEUS-FNAの導入の現状と結果を報告し,内科におけるEUS-FNAの意義を検討すること.【対象と方法】対象は2010年5月から2013年2月までにEUS-FNAを施行した84例91病変(2010年度-釧路群52例53病変,2011-12年度-網走群32例38病変)である. EUS-FNAは上下部腸管からコンベックス内視鏡で観察可能な病変を穿刺した.検討項目1)部位2)平均最大径3)平均穿刺回数4)細胞/組織採取率5)正診率(細胞診(class∨)もしくは組織診(疑い以上)で正診とした.EUS-FNAで診断不能例は,他の手技もしくは経過観察後の診断による)について,前期を釧路群,後期を網走群として,レトロスペクティブに検討した.【結果】1)部位:釧路群;膵病変21(39%),縦隔病変26(49%),その他6(11%)(消化管4,副腎2),網走群;膵病変14(37%),縦隔病変7(18%),その他17(44%)(腹腔内リンパ節5,局所再発3(大動脈周囲,大腸切除後吻合部,直腸背側骨盤内),副腎3,肝3,消化管2,脾1),2)平均最大径:釧路群;膵病変32.7mm,縦隔病変23.1mm,その他22.4mm,網走群;膵病変25.7mm,縦隔病変31.9mm,その他25.0mm,3)穿刺回数:釧路群3.1回,網走群3.1回,4)細胞/組織採取率 釧路群;100%/96%,網走群100%/97.3%,5)正診率:釧路群;膵病変85%,縦隔病変95%,その他33.3%,網走群;膵病変92.8%,縦隔病変85.7%,その他94.1%【考案/結語】約3年の内科におけるEUS-FNAは,膵病変以外が61.5%を占め,全身へのアプローチが重要であることを再認識した.2病院での導入で成績に大きな差はないが,網走群において,膵や縦隔以外の病変が44%を占め,正診率も上昇している事から,より多部位でのEUS-FNAの技術向上を目指していかないとならない. |
索引用語 | EUS-FNA, 内科 |