セッション情報 | ポスターセッション(消化器内視鏡学会)バルーン内視鏡を用いたERCP |
---|---|
タイトル | 内P-618:当院における術後腸管に対するダブルバルーン内視鏡(DBE)を用いたERCP関連手技の検討 |
演者 | 小林 聖幸(香川大・消化器・神経内科) |
共同演者 | 有友 雄一(香川大・消化器・神経内科), 藤森 崇行(香川大・消化器・神経内科), 野村 圭(香川大・消化器・神経内科), 加藤 清仁(香川大・消化器・神経内科), 小野 昌弘(香川大・消化器・神経内科), 鎌田 英紀(香川大・消化器・神経内科), 筒井 邦彦(香川大・消化器・神経内科), 内田 尚仁(香川大・消化器・神経内科), 正木 勉(香川大・消化器・神経内科) |
抄録 | 【目的】ダブルバルーン内視鏡(DBE)の登場により,これまで困難とされてきた術後腸管に対する内視鏡的アプローチが容易になってきた.今回,当院における術後腸管に対するDBEを用いたERCP関連手技についてその有用性を検討した.【対象】対象は2006年7月から2013年2月までに当科で施行した術後腸管に対するDBEを用いたERCP関連手技80例である.再建法の内訳はBillroth 2法22例,Roux-en-Y 33例,PD(+ブラウン吻合)25例であった.使用した内視鏡は富士フイルムメディカル社製 EC-450BI5である.【結果】十二指腸乳頭もしくは胆管・膵管空腸吻合部までの到達率は80例中70例(87.5%)であった.術式別ではBillroth 2法22例中21例(95.5%),Roux-en-Y 33例中24例(72.7%),PD(+ブラウン吻合)25例中23例(92%)であった.治療達成率は80例中52例(65%)であった.術式別ではBillroth 2法22例中18例(81.8%),Roux-en-Y 33例中18例(54.5%),PD(+ブラウン吻合)25例中16例(64%)であった.偶発症は誤嚥性肺炎,膵炎,呼吸悪化,消化管出血がそれぞれ1例,消化管穿孔が2例みられた.【結語】DBEは術後腸管に対するERCP関連手技に有用であったが偶発症に注意が必要と考えられた.今後,デバイスやスコープの改良によってさらに有効性が高まると考えられた. |
索引用語 | ERCP, DBE |