| セッション情報 | ポスターセッション(消化器内視鏡学会)バルーン内視鏡を用いたERCP |
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| タイトル | 内P-622：術後腸管再建症例に対するダブルバルーン内視鏡を用いたERC関連処置の有用性と安全性 |
| 演者 | 前川 聡（大阪大大学院・消化器内科学） |
| 共同演者 | 重川 稔（大阪大大学院・消化器内科学）, 西田 勉（大阪大大学院・消化器内科学）, 岩橋 潔（大阪大大学院・消化器内科学）, 池澤 賢治（大阪大大学院・消化器内科学）, 加藤 元彦（大阪大大学院・消化器内科学）, 名和 誉敏（大阪大大学院・消化器内科学）, 山田 拓哉（大阪大大学院・消化器内科学）, 江崎 久男（大阪大大学院・消化器内科学）, 新崎 信一郎（大阪大大学院・消化器内科学）, 宮崎 昌典（大阪大大学院・消化器内科学）, 藥師神 崇行（大阪大大学院・消化器内科学）, 飯島 英樹（大阪大大学院・消化器内科学）, 辻井 正彦（大阪大大学院・消化器内科学）, 竹原 徹郎（大阪大大学院・消化器内科学） |
| 抄録 | 【目的】近年術後再建腸管を有する症例においても，胆膵疾患に対する内視鏡処置が可能となっているが未だ標準的な手技として確立してはいない．今回，我々 は術後再建腸管を有する症例に対しダブルバルーン内視鏡を用いたERC関連の検査処置(DBE-ERC)の成績を解析し，有用性と安全性を検討した．【方法】当院において2006年7月から2013年3月までの期間，術後再建腸管を有する症例に対しDBE-ERCを試みた21症例31件における深部挿入 率，カニュレーション成功率および合併症に関する後ろ向き検討．【成績】平均年齢は62歳(28-81歳)で男性10例，女性11例．腸管の再建 方法はRoux-en-Y(RY)法が28件/19例(胆道再建14件/10例，乳頭温存14件/9例)で，BillrothII(B2)法が3件/2例． 検査処置目的は，結石が19件/11例，減黄が7件/5例，診断が5件/5例．使用機種はEI-530Bが18件，EC-450BI5が11件，EN- 450T5/Wが2件．深部挿入率はRY法では，乳頭温存例が85%(11/13件)，胆道再建例が87%(13/15件)，B2法では 67%(2/3件)．深部挿入困難例は術後の屈曲・癒着が原因と考えられた．カニュレーションの成功率は，胆道再建例が92%(12/13件)， 乳頭温存例ではRY法が45%(5/11件)，B2法が100%(2/2件)．胆道再建例では結石除去が8件，減黄ドレナージが3件施行された．乳頭温存 例ではRY法で結石除去が3件，減黄ドレナージが2件，膵液採取が1件施行された．カニュレーション困難例は腫瘍浸潤の1例を除いてカテーテル操作や視野 保持に難渋した．合併症を消化管穿孔1例経験したが，胃癌再発の腹膜播種による癒着が原因と考えられた．【結論】術後再建腸管を有する症例に対する DBE-ERCは高い深部挿入率を得られたが，乳頭温存例においてはカニュレーションや処置に難渋する症例を経験した．また，腹膜播種症例での検査処置は 十分な注意が必要と考えられた． |
| 索引用語 | DBE-ERC, ダブルバルーン内視鏡 |