セッション情報 ポスターセッション(消化器内視鏡学会)

肝・胆道その他1

タイトル 内P-625:

胆嚢内出血後,経鼻胆嚢ドレナージ留置にて診断し得た胆嚢癌の1例

演者 土屋 慎(社会保険船橋中央病院・内科)
共同演者 加藤 佳瑞紀(社会保険船橋中央病院・内科), 濱中 紳策(社会保険船橋中央病院・内科), 石神 秀昭(社会保険船橋中央病院・内科), 鶴田 晋佑(社会保険船橋中央病院・内科), 網仲 真理(社会保険船橋中央病院・内科), 白井 嘉彦(社会保険船橋中央病院・内科), 大塚 恭寛(社会保険船橋中央病院・外科), 小笠原 猛(社会保険船橋中央病院・外科), 高橋 誠(社会保険船橋中央病院・外科), 近藤 福雄(帝京大附属病院・病理), 山口 武人(千葉県がんセンター・消化器内科)
抄録 症例は71歳男性,主訴は右季肋部痛.腹部超音波・CTにて総胆管拡張・総胆管結石認めた.胆嚢は腹部超音波では腫大した胆嚢内腔に微細な点状高エコー充満しており,単純CTでは高吸収領域を認め胆嚢内出血も疑われた.入院後,ERCP施行にて下部胆管に5mm透亮像認め,内視鏡的乳頭切開術施行しbasketにて茶褐色結石(ビリルビンカルシウム結石)を排石した.乳頭部にcoaglaの流出を認め,経鼻胆嚢ドレナージ(ENGBD tube)留置した.胆嚢造影ではcoaglaと思われる可動性浮遊物大量貯留認めた.その後ENGBD tubeにて胆嚢内を洗浄し,吸引検体を細胞診に3回提出した.結果は全てclass V(adenocarcinoma)であった.胆嚢内洗浄後の胆嚢造影にて底部に径20mmの広基性の腫瘤性病変が描出された.腹部造影CTでも造影効果を認める同様の腫瘤性病変を認め胆嚢癌の診断となった.他院に依頼したEUSにて深達度診断はssにて当院外科転科し手術となった.胆嚢内出血後,経鼻胆嚢ドレナージチューブ留置にて診断し得た胆嚢癌の1例を経験したので報告する.
索引用語 ENGBD, 胆嚢内出血