セッション情報 |
ポスターセッション(消化器内視鏡学会)
その他-鎮静
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タイトル |
内P-642:当院における簡便なプロポフォール使用法の検討
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演者 |
松本 健史(順天堂大附属順天堂医院・消化器内科) |
共同演者 |
永原 章仁(順天堂大附属順天堂医院・消化器内科), 渡辺 純夫(順天堂大附属順天堂医院・消化器内科) |
抄録 |
(背景と目的)プロポフォールには呼吸抑制や血圧低下,投与法の煩雑さなどの問題がありまだ一定の投与法は確立されていない.我々は簡便な投与法として1%プロポフォールを用い,麻酔導入時は体重の20分の1ml,維持には体重の4分の1mlより投与開始し必要に応じて適宜追加投与として使用しているが,今回BISモニターを併用することにより更なる安全性,簡便性を検討することを目的とした.(方法1)麻酔導入時:オピスタン0.5mg/kgを静脈内投与したのち,1%プロポフォールを体重の20分の1ml (0.05mL/kg/10秒),自動注入器を用いて投与し一旦投与中止.その後,鎮静が得られるまで1.0mlずつ同機で追加投与を行う(例:60kgの場合3ml投与後,鎮静が得られるまで1.0mlずつ追加投与).維持量:導入が得られた後,体重の4分の1mlを維持開始量とする(例:60kgの場合15ml/h).覚醒傾向を認めた場合,鎮静が得られるまで1.0ml追加投与を繰り返し鎮静が得られたらベースの維持量を5ml/h増量する.麻酔中はBISモニターでBIS60~80に留まるよう麻酔深度を的確にモニタリングする.同時に血圧モニター,Sat02モニターで全身のモニタリングを行う.血圧が80以下に低下,もしくはBIS60未満が持続する際には一旦投与中止し,血圧の上昇,BISが60以上になったことを確認後5ml/h減量し再開する.(方法2)上記投与法を用いて2012年12月~3月までに食道,胃ESDを行った19例(食道4例,胃14例,男性16例,女性3例,平均年齢69.3才)に対してa)導入時平均追加回数b)維持平均追加回数c)減量が必要になった人数を検討した.(成績)a)導入時平均追加回数2.4回(0回~6回),b)維持平均追加回数2.4回(0回~7回),c)減量を必要とした症例は1例,その内訳はBISの低下のみで減量回数は1回のみ,血圧低下,呼吸抑制は1例も認めなかった.(結論)BISモニターを導入してからの検討のためまだ症例数は少ないが,本方法は今後簡便かつ安全な方法と成り得る可能性が考えられた. |
索引用語 |
プロポフォール, BISモニター |