セッション情報 ポスターセッション(消化器内視鏡学会)

その他-抗血栓薬1

タイトル 内P-644:

抗血栓薬服用者に対する上部消化管内視鏡生検の検討

演者 及川 智之(宮城県立がんセンター・消化器科)
共同演者 野口 哲也(宮城県立がんセンター・消化器科), 塚本 啓祐(宮城県立がんセンター・消化器科), 相澤 宏樹(宮城県立がんセンター・消化器科), 虻江 誠(宮城県立がんセンター・消化器科), 内海 潔(宮城県立がんセンター・消化器科), 鈴木 眞一(宮城県立がんセンター・消化器科), 鈴木 雅貴(宮城県立がんセンター・消化器科), 小野寺 博義(宮城県立がんセンター・消化器科)
抄録 【背景・目的】抗血栓薬服用者に対する消化器内視鏡診療新ガイドラインが発表された.これに合わせ,当院では平成24年8月より暫定的に,9月より正式に院内規定を改定し運用している.今回,院内新規定の妥当性について検討した.【方法】平成24年8月1日より平成25年3月15日まで,当院にて施行した抗血栓薬服用者に対する上部消化管内視鏡検査(EGD)の生検について,出血性偶発症などを検討した.当院の新規定は,抗血栓薬1剤では服用継続を基本とし,可能な場合は最小限の休薬とした.ワルファリン服用者にはEGD当日採血にてPT-INRを測定している(PT-INR 3.0以上では生検不可,2.6以上は要検討).抗血栓薬服用者に対する生検では細径鉗子を使用し,必要時生検直後にトロンビン散布,生検後数日間PPIの服用とした.【結果】総EGD数は1837例であり,計719例(39.1%)生検を施行した.そのうち抗血栓薬服用者に対する生検は103例(14.3%)であった.抗血栓薬1剤服用者が89例(86.4%)で,2剤以上服用者が14例(13.6%)であった.抗血栓薬1剤服用の内訳は,アスピリンが33例・チエノピリジン系が4例・その他の抗血小板薬が28例・抗凝固薬が24例であった.入院・処置を要した生検後出血は,抗血栓薬服用者において1例(ワルファリン),非服用者において1例認め,統計学的に有意差は認めなかった.また,輸血を要する生検後出血はなかった.【考察】新ガイドラインに合わせ院内規定を改定したが,抗血栓薬服用者において特に生検後出血が多くはなかった.抗血栓薬1剤のみであれば,内服継続での生検施行は問題ないと考えられた.しかし,抗血栓薬2剤以上では出血のリスクが高いと思われるため,可能であれば単剤に変更し生検するなどの検討が必要と思われた.新ガイドライン及び当院の新規定は概ね妥当なものと思われたが,症例数が少なく,短期間のため,今後更なる検討が必要である.【結語】当院の新規定は概ね妥当なものと考えられた.
索引用語 抗血栓薬, 新ガイドライン