セッション情報 | ポスターセッション(消化器内視鏡学会)その他-抗血栓薬1 |
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タイトル | 内P-646:当院における抗血栓薬服用患者への検査現況 |
演者 | 野口 麻希子(関西電力病院・消化器内科) |
共同演者 | 魚瀬 優(関西電力病院・消化器内科), 横田 有沙(関西電力病院・消化器内科), 北村 陽介(関西電力病院・消化器内科), 東 恵史朗(関西電力病院・消化器内科), 藤原 幹夫(関西電力病院・消化器内科), 池田 一毅(関西電力病院・消化器内科), 梶山 徹(関西電力病院・消化器内科), 染田 仁(関西電力病院・消化器内科), 中村 武史(関西電力病院・消化器内科) |
抄録 | 【目的】2011年7月に消化器内視鏡学会から,抗血栓薬服用者に対する消化管内視鏡診療ガイドラインが制定された.当院では,同ガイドラインに順守し検査を行い合併症が現れる頻度について調査した【方法】2012年11月から2013年2月まで当院で上部消化管内視鏡,EUSを行った1419例について,抗血栓薬の服用状況を確認し,中止した例での合併症,続行した状態での合併症について調べた.【結果】抗血栓薬を内服したままで検査した79例中生検施行した21例で,組織採取後にトロンビン散布等の処置を要した症例は3例,後出血といった合併症を起こした症例は認められなかった.2剤中止した上でへパリン化し生検を行った症例が1例,抗血栓薬中止した13例中生検を行った症例は8例あった.塞栓症などの合併症は起こらなかった.またDICに対しへパリン点滴中に下血し緊急内視鏡にいたった症例は1例,2剤併用療法中に黒色便にて緊急内視鏡となり,どちらも胃潰瘍に対し止血術を必要とした.【考察】新ガイドラインに合わせた検査で,大きな合併症を認めることはなかったが,大腸EMRやEST,ESDといった高リスク処置ではガイドラインを順守しても出血を認める症例があり,内服中止時期や中指示の対応,内服再開時期など慎重な対応が必要と考えられた. |
索引用語 | 抗血栓薬ガイドライン, 消化管内視鏡 |