セッション情報 | ポスターセッション(消化器内視鏡学会)悪性肝門部胆道ドレナージ1 |
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タイトル | 内P-658:非切除胆道癌による肝門部悪性胆管狭窄に対するMulti-metallic stentingの適切な挿入時期についての検討 |
演者 | 宮澤 志朗(北里大東病院・消化器内科) |
共同演者 | 木田 光広(北里大東病院・消化器内科), 徳永 周子(北里大東病院・消化器内科), 山内 浩史(北里大東病院・消化器内科), 奥脇 興介(北里大東病院・消化器内科), 岩井 知久(北里大東病院・消化器内科), 菊地 秀彦(平塚共済病院・消化器科), 竹澤 三代子(北里大病院・消化器内科), 渡辺 摩也(北里大東病院・消化器内科), 今泉 弘(北里大病院・消化器内科), 小泉 和三郎(北里大東病院・消化器内科) |
抄録 | 【目的】肝門部悪性胆管狭窄に対するドレナージ方法については,プラスチックステント(PS)では頻回の再ドレナージが,Multi-metallic stentingでは閉塞後の再ドレナージが問題となる.そこで肝門部悪性胆管狭窄に対しMulti-metallic stentingを行う際の適切なドレナージ時期について,特に抗腫瘍療法を施行した症例で検討を行う.【方法】当院にて非切除胆膵癌による肝門部悪性胆管狭窄に対しMulti-metallic stentingを施行した64例を対象に抗腫瘍療法開始時MS留置群(A群:27例),抗腫瘍療法開始時PS留置群(B群:15例),BSC群(C群:22例)について生存期間,MS開存期間,全ERCP回数,全入院回数,全入院日数,合併症について検討を行った.【成績】各群間で年齢,性別,背景疾患,狭窄進行度(Bismuth分類)に統計学的有意差は認めなかった.生存期間はA群557日,B群632日,C群156日でA,B群で有意差は認めなかった(p=0.892).MS開存期間中央値はA群249日,B群274日,C群178日でA,B群で有意差は認めなかった(p=0.490).全ERCP回数中央値はA群4回,B群6回,C群3.5回でA,B群間で有意差を認めた(p=0.023).全入院回数中央値はA群3回,B群6回,C群2回でA,B群間で有意差を認めた(p=0.001).全平均入院日数はA群79日,B群109日,C群71日でA,B群で有意差を認めた(p=0.037).合併症は,胆嚢炎,肝膿瘍などが発症したが各群間で有意差は認めなかった.【結論】抗腫瘍療法を施行する症例では,Multi-metallic stentingを施行する時期で生存期間,MS開存期間に有意差は認めないが,抗腫瘍療法開始時にMSを留置する方がERCP回数,入院回数,入院日数を有意に少なくする可能性がある. |
索引用語 | 肝門部胆管狭窄, メタリックステント |