セッション情報 ポスターセッション(消化器内視鏡学会)

胆管癌治療2

タイトル 内P-673:

内視鏡的胆道ドレナージ~プラスチックステント機械的刺激による合併症の検討とトラブルシューティング~

演者 水出 雅文(群馬大・消化器内科)
共同演者 安岡 秀敏(群馬大・消化器内科), 加藤 恵理子(群馬大・消化器内科), 星 恒輝(群馬大・消化器内科), 平野 裕子(群馬大・消化器内科), 井上 照基(群馬大・消化器内科), 富澤 琢(群馬大・消化器内科), 田中 良樹(群馬大・消化器内科), 佐川 俊彦(群馬大・消化器内科), 下山 康之(群馬大・消化器内科), 河村 修(群馬大・消化器内科), 草野 元康(群馬大・光学医療診療部)
抄録 【背景・目的】閉塞性黄疸に対するプラスチックステント(以下PS)を用いた内視鏡的胆道ドレナージ術は安全性・有効性も高く標準的な手技として認知されている.使用するPSの形状はstraight type・pig-tail typeに大きく分類され,フラップの形式もタネンバーム型など種々存在し各施設により使用状況は異なっている.合併症としてPSの閉塞・迷入・逸脱などが存在するが,時にPSの機械的刺激で生ずる消化管潰瘍や穿孔などは重篤な状況を来たす.今回,w-pig tailPS留置中症例で総胆管十二指腸穿通を経験した.稀な合併症であり,PS留置における教訓となると考え症例を動画で提示すると共に,少数例ではあるが留置PS機械的刺激による合併症を報告する.【対象・方法】対象は2009年1月~2012年12月に内視鏡的胆道ドレナージで留置した294本のPS<通常のstraight type(以下s-PS)215本,w-pig tail type(w-PS)59本,その他(olympus ダブルレイヤー・Cook社製オアシスタネンバーム型など)20本>のうち,PSを後日観察できた219本<s-PS 165本,w-PS 43本,その他 11本>.PSの位置(逸脱・迷入など),PS機械的刺激で生ずる合併症について各PS間で検討した.【結果】迷入はs-PS 3/165(1.8%),完全なPS逸脱はs-PS 7/165(4.2%),w-PS 2/43(4.6%)に認めた.機械的刺激による合併症として,s-PS:十二指腸穿孔1例・十二指腸潰瘍1例,w-PS:総胆管十二指腸穿通1例・十二指腸潰瘍1例・びらん形成1例を認めた.一方,タネンバーム型では全例位置ずれなく,機械的刺激による合併症も認めなかった.【結論】PS機械的刺激による合併症として,稀な総胆管十二指腸穿通症例を経験した.適切な有効長のPS選択・適切な留置がこれら合併症の予防として重要と思われる.また,タネンバーム型PSも有効な選択肢となりうる.
索引用語 プラスチックステント, 機械的刺激