セッション情報 ポスターセッション(消化器内視鏡学会)

胆管結石3

タイトル 内P-704:

当院における超高齢者(85歳以上)総胆管結石症に対する内視鏡治療の検討

演者 貝田 将郷(東京歯大市川総合病院・消化器内科)
共同演者 荒畑 恭子(東京歯大市川総合病院・消化器内科), 伊藤 麻子(東京歯大市川総合病院・消化器内科), 財部 紗基子(東京歯大市川総合病院・消化器内科), 三好 潤(東京歯大市川総合病院・消化器内科), 岸川 浩(東京歯大市川総合病院・消化器内科), 西田 次郎(東京歯大市川総合病院・消化器内科)
抄録 【目的】今日の高齢化に伴い総胆管結石症も増加傾向にあり,今後一層の内視鏡治療の安全性が求められる.今回我々は当院での総胆管結石治療成績をもとに,超高齢者(85歳以上)の総胆管結石症患者における臨床的特徴と内視鏡的治療の有用性および安全性について検討した.【対象および方法】当院にて2004年9月から2012年10月までに85歳以上の総胆管結石症例に対して内視鏡治療を施行した47例(総施行回数54回)を対象とし,1)服薬状況2)処置時間および回数3)傍乳頭憩室の有無4)胆管結石数および大きさ5)治療成績6)合併症および再発率などについて検討した.【成績】平均年齢89.4歳(85~98歳),男女比は13:34.基礎疾患保有率は46.8%(22/47),抗血小板薬および抗凝固薬内服率は36.2%(17/47)であった.無処置乳頭に対する初回胆管挿管率は95.7%(45/47)であった.平均処置時間は29.3分(7~78分),2回以上の治療を要した症例は6例であり,うち3例は化膿性胆管炎発症のためドレナージ先行による計画的な2期的治療症例であった.傍乳頭憩室保有率は27.7%(13/47)であり,憩室の有無による処置時間の差はみられなかった.結石数では2個以上,大きさでは10mm以上の占める割合が高く,砕石および頻回の掻爬を要する症例が多かった.完全切石率は91.5%(43/47)であり,不完全治療の内訳はドレナージ2例と挿入困難2例であった.合併症ではERCP後膵炎を3例(5.6%)に認めたが,その他出血や穿孔,死亡例はなかった.平均在院日数は12.2日(2~40日).再発率は14.9%(7/47)であったが,いずれの再発症例も追加の内視鏡治療により十分対処可能であった.【結論】超高齢者の総胆管結石症患者においても,その特徴を留意し細心の注意を払いつつ,ステント留置も含め極力短時間での処置完遂を目指すことで,他世代同様に安全な内視鏡治療が可能であると考えた.
索引用語 総胆管結石, 高齢者