セッション情報 ポスターセッション(消化器内視鏡学会)

胆管結石3

タイトル 内P-705:

胆管結石に対する経口胆道鏡POCSの使用経験

演者 渡辺 晃識(北里大東病院・消化器内科)
共同演者 木田 光広(北里大東病院・消化器内科), 徳永 周子(北里大東病院・消化器内科), 山内 浩史(北里大東病院・消化器内科), 奥脇 興介(北里大東病院・消化器内科), 宮澤 志朗(北里大東病院・消化器内科), 岩井 知久(北里大東病院・消化器内科), 竹澤 三代子(北里大東病院・消化器内科), 渡辺 摩也(北里大東病院・消化器内科), 今泉 弘(北里大東病院・消化器内科), 小泉 和三郎(北里大東病院・消化器内科)
抄録 目的胆管結石の採石・切石治療には様々な手法が存在するが,当院では内視鏡的機械的砕石術(EML)を用いても治療できない難治症例に対して経口胆道鏡(POCS)下に電気水圧砕石術(EHL)を行っている.当院でのPOCSを使用した胆管結石症例について検討を行ったので報告する.方法2006年から2012年7月までにPOCSを施行した胆管結石,全26回18症例(男性7例,女性11例)を対象とした.親ファイバーはTJF260Vを主に使用し,子ファイバーはCHF-B260を用い,EPBDを行った1例を除き,ESTを加え挿入した.結石の最大径,数,EHLの使用本数,完全採石までに行ったERCPの回数,ENBD併用の有無,POCS後膵炎について検討を行った.結果胆道鏡下EHLの適応となった18症例すべてで完全採石が可能であった.その内訳は,結石の最大径10~60mm(平均23mm),結石の数(1つ:13例,2~3つ:2例,多数:3例,EHL使用本数1~5本(平均1.37本),完全採石までに行ったERCPの回数は1~11回(平均4回),ENBD併用の有無はそれぞれ(有15例:無3例),POCS後膵炎を合併した症例は認めなかった.考察POCS下にEHL施行を要する胆管結石の特徴は単発で大きな結石であることが多く,ERCPを繰り返すことで完全採石を行うことが可能と考えられた.また,本検討ではPOCS後膵炎の合併もなく比較的安全に行える手技であると考えられた.
索引用語 経口胆道鏡POCS, 胆管結石