セッション情報 | ポスターセッション(消化器内視鏡学会)膵臓-診断2 |
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タイトル | 内P-731:膵・胆道癌診断における細胞診の成績 |
演者 | 小畑 力(伊勢崎市民病院・内科) |
共同演者 | 伊島 正志(伊勢崎市民病院・内科), 奥野 のぞみ(伊勢崎市民病院・内科), 栗原 英心(伊勢崎市民病院・内科), 綿貫 雄太(伊勢崎市民病院・内科), 深井 泰守(伊勢崎市民病院・内科), 上野 敬史(伊勢崎市民病院・内科), 岩本 敦夫(伊勢崎市民病院・内科), 畑中 健(伊勢崎市民病院・内科), 嶋田 靖(伊勢崎市民病院・内科), 滝沢 大地(伊勢崎市民病院・内科), 増尾 貴成(伊勢崎市民病院・内科), 押本 浩一(伊勢崎市民病院・内科), 荒井 泰道(伊勢崎市民病院・内科), 鈴木 豊(伊勢崎市民病院・病理) |
抄録 | 【目的】当院での膵・胆道癌(肝内胆管癌を含む)における膵管・胆管擦過細胞診ならびに膵液・胆汁細胞診による癌陽性率を報告する. 【方法】2009年4月~2013年2月までに当院でERCPならびに細胞診を施行した膵癌患者90例(膵頭部44例,膵体部37例,膵尾部9例),胆道癌患者92例(肝内胆管49例,肝外胆管43例)を対象とした.2009年4月~2011年2月まではERCP施行時に胆管・膵管擦過細胞診を行った.2011年3月~2013年2月は擦過細胞診を施行後に,可能な症例に対してはENBDもしくはENPDを留置し膵液・胆汁細胞診を行った.Papanicolaou分類に準じてclass3b以上で,手術による組織学的診断がなされたもの,もしくは手術非施行例では臨床経過から癌に矛盾しない症例を癌陽性とした. 【成績】擦過細胞診単独における癌陽性率は膵頭部75.0% 33/44,膵体部64.9% 24/37,膵尾部44.4% 4/9,肝内胆管73.5% 36/49,肝外胆管79.1% 34/43であった. 擦過細胞診に引き続き膵液・胆汁細胞診を施行した際にいずれかの検査での癌陽性率は膵頭部100% 13/13,膵体部100% 3/3,膵尾部100% 1/1,肝内胆管96.6% 28/29,肝外胆管100% 16/16であった. 【結論】当院でも2013年4月にEUS-FNAを導入予定であるが,擦過細胞診,膵液・胆汁細胞診両者を併用した場合には非常に高い癌陽性率であり,診断に有用であることが示唆された.閉塞性黄疸などでERCP必要例に対しては今後も重要な検査であると考えられる. |
索引用語 | 胆道癌, 細胞診 |