セッション情報 ポスターセッション(消化器内視鏡学会)

膵臓-診断2

タイトル 内P-735:

当院における膵充実性腫瘍に対する造影EUS検査の診断能についての検討

演者 山井 琢陽(大阪府立成人病センター・肝胆膵内科)
共同演者 蘆田 玲子(大阪府立成人病センター・消化器検診科), 高田 良司(大阪府立成人病センター・肝胆膵内科), 福武 伸康(大阪府立成人病センター・肝胆膵内科), 井岡 達也(大阪府立成人病センター・消化器検診科), 上原 宏之(大阪府立成人病センター・肝胆膵内科), 片山 和宏(大阪府立成人病センター・肝胆膵内科DELIMITER大阪府立成人病センター・消化器検診科)
抄録 【背景】超音波内視鏡検査(EUS)は膵腫瘍診断において有用であり,ソナゾイドを用いた造影超音波内視鏡検査(CE-EUS)が鑑別診断において有用であると報告されている.今回我々は当院における膵充実性腫瘍に対するCE-EUSの診断能について検討した.【対象と方法】2011年4月から2013年2月にCE-EUSを行った膵充実性腫瘍103例を対象とした.EUSスコープはOLYMPUS社製 GIF-UCT260,超音波装置はALOKA社Prosoundα10を使用した.Mechanical index:MI=0.30,ExPHDmode,ソナゾイドを0.01-0.015ml/kg 経静脈的に投与し90秒以上観察,腫瘍部分の造影効果を周囲膵実質と比較しavascular,hypovascular,isovascular,hypervascularの4パターンに分類した.最終診断はEUS-FNAもしくは手術にて病理診断が得られたもの,もしくはCT.MRI,EUSなどで6か月以上の経過観察に基づいて行った.【結果】103例中avascular 1例,hypovascular 50例isovascular 42例,hypervascular 10例であった.103例中病理学的に確定診断を得た膵管癌は51例であり,このうち造影所見がhypovascularであった症例は46例であった.CE-EUSにおいてhypovascularを膵癌の指標とすると感度90.1%,特異度92.3% 陽性的中率92.0% 陰性的中率90.5%正診率91.2%であった.また,炎症性変化が32例あり,このうち造影所見がisovascularであった症例は30例であった.hypovascularを炎症性変化の指標とすると感度93.7%,特異度83.0% 陽性的中率71.4% 陰性的中率96.7%,正診率86.4%であった.造影効果がisovascularで,組織学的に腺癌であった5例は通常型膵管癌と比べて背景に粘液成分が多く認められた.【考察】CE-EUSでは膵癌はhypovascularを,炎症性変化はisovascularを呈することが多く,診断の一助となる有用な検査であると思われる.また造影パターンにより同じ膵癌の診断であっても組織型により造影パターンが異なる可能性が示唆された.
索引用語 造影EUS, 膵腫瘍