セッション情報 | ポスターセッション(消化器内視鏡学会)ERCP胆管挿管法1 |
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タイトル | 内P-746:J型ガイドワイヤーとアングル型ガイドワイヤーを用いた胆管挿管に関する多施設共同無作為化比較試験 |
演者 | 土屋 貴愛(東京医大・消化器内科) |
共同演者 | 糸井 隆夫(東京医大・消化器内科), 前谷 容(東邦大医療センター大橋病院・消化器内科), 新後閑 弘章(東邦大医療センター大橋病院・消化器内科), 池内 信人(東京医大八王子医療センター・消化器内科), 梅田 純子(戸田中央総合病院・消化器内科), 祖父尼 淳(東京医大・消化器内科), 糸川 文英(東京医大・消化器内科), 石井 健太郎(東京医大・消化器内科), 辻 修二郎(東京医大・消化器内科), 栗原 俊夫(東京医大・消化器内科), 田中 麗奈(東京医大・消化器内科), 殿塚 亮祐(東京医大・消化器内科), 本定 三季(東京医大・消化器内科), 向井 俊太郎(東京医大・消化器内科) |
抄録 | 【目的】近年先端J型のガイドワイヤー(JGW)が発売され,胆管挿管率向上が期待されている.今回前向きな多施設共同比較試験を行ないJGWの胆管挿管に関する有用性を検討した.【方法】対象は乳頭未処置の胆管挿管が必要な症例で封筒法にてJGW(以下J)または先端アングルGW(以下A))を決定した.挿管開始後10分経ても胆管深部挿管できない場合にはもう一方のGWに変更し10分間挿管を試みるCross-over方式とした.主要評価項目は胆管挿官率,副次評価項目は合併症の頻度とその種類とした.【成績】登録された症例はJ群66例(男39女27),A群65例(男37女28)であった.最初の10分間での単独GW胆管挿管率はJ群84.8%(56/66),A群80.0%(52/65),J群不成功10例中6例はAに変更後成功し,4例は他のGWに変更し胆管挿管可能であった.A群不成功13例はJに変更し7例成功,他6例は膵管GW法で3例成功,PSPを加えることで3例成功した.最終胆管挿管成功率は両群ともに100%であった.胆管挿管までの時間はJ群平均290.4秒(2-600),A群平均267.6秒(2-600)であった.偶発症率はJ群3.0%(2/66)でいずれも軽症膵炎であった.A群では6.2%(4/65)でいずれも軽症膵炎であった.AMY平均値はJ群168.0 IU/L,A群では297.7 IU/Lであった.いずれにも統計学的有意差は認めなかった.【結論】J型GWはこれまで汎用していたGWと同等の胆管挿管率であった.J型GWでWGCすることで膵炎の合併率と平均AMY値が低い傾向にあった. |
索引用語 | 胆管挿管率, J型ガイドワイヤー |