セッション情報 | ポスターセッション(消化器内視鏡学会)ERCP胆管挿管法2 |
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タイトル | 内P-748:当院におけるPrecutの成績 |
演者 | 林 史郎(市立豊中病院・消化器内科) |
共同演者 | 高木 邦夫(市立豊中病院・消化器内科), 都木 航(市立豊中病院・消化器内科), 齋木 浩二(市立豊中病院・消化器内科), 近藤 尚(市立豊中病院・消化器内科), 澤村 真理子(市立豊中病院・消化器内科), 神下 真慶(市立豊中病院・消化器内科), 高橋 啓(市立豊中病院・消化器内科), 山本 政司(市立豊中病院・消化器内科), 山本 克己(市立豊中病院・消化器内科), 渋谷 充彦(市立豊中病院・消化器内科), 市場 誠(市立豊中病院・消化器内科), 福井 浩司(市立豊中病院・消化器内科), 稲田 正巳(市立豊中病院・消化器内科) |
抄録 | <対象>2009年9月導入から2012年12月の期間に胆管深部挿管困難症例と総胆管結石嵌頓症例に対してPrecutを施行した連続32例.男/女:17/15.年齢:平均70.2歳(37-88).原疾患:総胆管結石27例(嵌頓9例を含む),膵癌1例,胆管癌1例,乳頭部癌2例,慢性膵炎1例.<方法>NKOP(Needle Knife Over Pancreatic stent),NKPP(Needle Knife Precut Papillotomy),NKF(Needle Knife Fistulotomy),PSP(Pancreatic Sphincter Precutting)の4方法を適宜使い分けて行った.内訳はNKOP/NKPP/NKF/PSP:13/14/2/3例.<成績>手技成功率:結石嵌頓症例で100%(9/9),挿管困難症例ではPrecut当日成功率は82.6%(19/23)であり,不成功例4例中1例で後日挿管可能であった.全体での挿管成功率は90.6%(29/32)であった.<合併症>出血7例(21.8% 7/32),Forrest Ia は2例,うち1例は輸血と追加止血処置を要したが,全例保存的に軽快した.嵌頓症例では3例(33.3% 3/9例,ForrestIa 2例)に出血を認めた.穿孔1例 (3.1% 1/32) 保存的治療で軽快したが,Precut操作中ではなく,挿管後の追加ESTや截石処置に伴う穿孔と考えられた.膵炎は4例(13.3% 4/30,胆石膵炎2例は除く)で全例軽症であった.<結論>Precutにより良好な胆管挿管率を得ることができた.合併症に関しては出血と膵炎が多く,特に嵌頓症例において出血に注意が必要であると考えられた. |
索引用語 | Precut, ERCP |