セッション情報 |
ポスターセッション(消化器内視鏡学会)
胆管結石5・抗血栓療法症例に対するERCP
|
タイトル |
内P-758:当院での胆石性膵炎に対する治療成績とその検討
|
演者 |
籔内 洋平(日本赤十字社和歌山医療センター・消化器内科) |
共同演者 |
石井 達也(日本赤十字社和歌山医療センター・消化器内科), 中井 智己(日本赤十字社和歌山医療センター・消化器内科), 益田 朋典(日本赤十字社和歌山医療センター・消化器内科), 東 俊二郎(日本赤十字社和歌山医療センター・消化器内科), 野口 未央(日本赤十字社和歌山医療センター・消化器内科), 松本 久和(日本赤十字社和歌山医療センター・消化器内科), 岩上 裕吉(日本赤十字社和歌山医療センター・消化器内科), 太田 彩貴子(日本赤十字社和歌山医療センター・消化器内科), 信岡 未由(日本赤十字社和歌山医療センター・消化器内科), 谷口 洋平(日本赤十字社和歌山医療センター・消化器内科), 中谷 泰樹(日本赤十字社和歌山医療センター・消化器内科), 幡丸 景一(日本赤十字社和歌山医療センター・消化器内科), 赤松 拓司(日本赤十字社和歌山医療センター・消化器内科), 瀬田 剛史(日本赤十字社和歌山医療センター・消化器内科), 浦井 俊二(日本赤十字社和歌山医療センター・消化器内科), 上野山 義人(日本赤十字社和歌山医療センター・消化器内科), 山下 幸孝(日本赤十字社和歌山医療センター・消化器内科) |
抄録 |
【目的】胆石性膵炎は総胆管結石の十二指腸乳頭への嵌頓または排石後の乳頭浮腫が原因と考えられ,急性膵炎診療ガイドラインでは早期のERCP/ESが推奨されている.その一方で総胆管結石の存在診断やpassed stoneの判断を救急医療の現場で行うのは困難であるのが実情である.今回当院での胆石性膵炎に対する治療の現状を示し検討を行った.【方法】2010年1月から2013年1月の間に胆石性膵炎の診断で入院となった73例を対象とし,治療方法ににつき検証した.【成績】平均年齢は74.0歳(41~93歳).男性が38例,女性が35例.厚労省急性膵炎重症度は軽症が49例,重症が24例.入院時の画像検査(CT・腹部エコー)で総胆管結石が指摘されたのは25例(34.2%),AST・ALTの上昇(正常上限値の2倍以上と定義)を認めたのが65例(89.0%),ALP・T-Bilの上昇(正常上限値の2倍以上と定義)を認めたのが45例(61.6%)であった.ERCP(受診後48時間以内)施行例が57例,保存的加療例が16例であった.ERCP施行例のうち,胆管・膵管ともに挿管不能例は3例(5.3%),EST施行例が36例(63.2%),胆管ステント留置例が47例(82.5%),膵管ステント留置例が15例(26.3%)であった.ステントは全例内瘻としている.ERCP後翌日採血での膵酵素上昇は3例に認められたが,いずれも翌々日には改善傾向にあった.その他処置に伴う偶発症は認めなかった.内視鏡的結石除去は60例で施行され,総胆管結石保有したのは45例(75%)であった.【結論】胆石性膵炎においてERCPは挿管困難例も認めるものの大きな合併症なく施行可能であり,救急医療の現場では疑わしい症例に対しては早期のERCPを行うことが望ましいと考えられる. |
索引用語 |
胆石性膵炎, ERCP |