セッション情報 | ポスターセッション(肝臓学会)C型肝炎-基礎2 |
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タイトル | 肝P-38:C型慢性肝炎治療におけるIFN不応性に関わるINFλの機能解析 |
演者 | 村川 美也子(東京医歯大・消化器内科) |
共同演者 | 朝比奈 靖浩(東京医歯大・消化器内科DELIMITER東京医歯大大学院・分子肝炎制御学), 中川 美奈(東京医歯大・消化器内科), 大谷 賢志(東京医歯大・消化器内科), 河合 富貴子(東京医歯大・消化器内科), 谷口 未樹(東京医歯大・消化器内科), 新田 沙由梨(東京医歯大・消化器内科), 北詰 晶子(東京医歯大・消化器内科), 渡辺 貴子(東京医歯大・消化器内科), 櫻井 幸(東京医歯大・消化器内科), 柿沼 晴(東京医歯大・消化器内科DELIMITER東京医歯大大学院・分子肝炎制御学), 坂本 直哉(北海道大・消化器内科), 渡辺 守(東京医歯大・消化器内科) |
抄録 | 【目的】IL28B遺伝子多型(SNP)とC型慢性肝炎治療効果は関連するが,近年標準治療となった3剤治療において特に再治療症例ではSNP以上に前治療への反応性が治療効果を規定することが知られておりNon Responder(NR)の治療成績は依然不良である.我々はこのようなIFN不応例の病態を解明するため,C型慢性肝炎患者末梢血リンパ球(PBMC)におけるINFλおよび自然免疫関連分子の発現を解析しIFN応答性との関連を調べるとともに,SNPが治療効果を規定する機序についてもin vitroでの検討を行った.【方法】1)対象はPeg-IFN/RBV治療後のC型慢性肝炎患者50名(rs8099917 TT:Major群27名,TG/GG:Minor群23名).PBMCを採取後IFNα+poly I:刺激を行い,IFNλを含む自然免疫関連分子の発現量を調べ前治療効果(Virological Responder(VR) vs NR)との関連を解析した.2)IL28B MajorおよびMinorの患者DNAをtemplateとしたIL28B reporter plasmidを作成しSNPと転写活性の関連を検討した.【成績】1) IFNα+poly I:C刺激によるIL28Bの発現誘導はMajor・MinorいずれにおいてもNRがVRに比べ低値であり,IL28B発現誘導と前治療効果の関連が認められた(P=0.003).2)poly I:C刺激やRIG-I signal刺激を行った時のIL28B転写活性はMinor type promoterがMajorに比し低値であり,rs8099917と連鎖する近位SNPによりIL28B転写活性に差異が生じる可能性が示唆された.【結論】IFN投与時の血球細胞におけるIL28B産生能はIFN-based therapyの治療効果を規定することが示唆された.またSNPが治療効果を左右する機序の一つとして転写活性の差が考えられる. |
索引用語 | IFNλ, C型慢性肝炎 |