セッション情報 |
ポスターセッション(肝臓学会)
C型肝炎-治療1
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タイトル |
肝P-47:当科におけるC型慢性肝炎患者に対するTelaprevir+PEG IFN+RBV治療の検討
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演者 |
柴田 啓志(徳島県立中央病院・消化器内科) |
共同演者 |
面家 敏宏(徳島県立中央病院・消化器内科), 浦田 真里(徳島県立中央病院・消化器内科), 北添 健一(徳島県立中央病院・消化器内科), 鈴木 康博(徳島県立中央病院・消化器内科), 中本 次郎(徳島県立中央病院・消化器内科), 青木 秀俊(徳島県立中央病院・消化器内科), 矢野 充保(徳島県立中央病院・消化器内科) |
抄録 |
【目的】当科におけるTelaprevir(TVR)を用いた治療のストラテジーは,初回治療症例は,IL28B TT症例,TGの場合は core 70 wildの症例や肝癌発症のリスクが高い症例に対して,また,PEG IFN+RBV再燃例に対して,TVR+PEG IFN+RBV治療を勧めている.今回当院で行ったTVR+PEG IFN+RBV治療について報告する.【対象】2012年1月から2013年2月までに,治療を開始したG1高ウィルス量のC型慢性肝炎 21例,初回治療 14例(IL28B TT 13例,TG 1例),再燃治療 7例.男性 14例,女性 7例,年齢33-69歳,開始前の血小板数8.8-37.6万,Hb 12.1-16.1g/dl.TVR 2250mg 導入19例,1500mg 導入2例で治療を開始し,治療完遂率,薬剤アドヒアランス,治療効果,副作用について検討した.【結果】1,治療が終了した症例は21例中11例,中止2例(治療開始1週,18週で中止),完遂率は81.8%(9/11例)であった.2,治療開始から,12週間以上経過した症例のTVRアドヒアランスは,94.1%で,TVRを中止した症例は3例あり,皮疹,急性膵炎,カンジダ性口内炎で,11w,10w,11wで中止となった.治療完遂例のPEG IFN,RBVのアドヒアランスは,97.6%,56.7%であった.3,治療開始1週後に,HCV RNA測定を行った10例のウィスル量は,平均6.5から1.7Logと著明に減少し,4週間以上治療継続できた20例中19例にRVRが得られた.治療終了 12週以上経過した8症例のSVR率は,87.5%で, 1例にRelapseを認めた.4,Grade2以上の皮疹は,grade2 12例,grade3 3例に認め,プレドニン(PD)の投与により改善した.しかし,この15例中5例に治療経過中皮疹の再燃増悪を認めた.また,PDの副作用と思われる急性膵炎を1例,糖尿病を1例,口腔内カンジダ症を2例に認めた.【結語】TVRを用いた3者併用療法は,治療早期から良好なウィルス量の減少を認め,SVR向上が期待できると思われたが,副作用も強く,特に皮疹に対するPD使用による副作用に充分に注意が必要であると考えられた. |
索引用語 |
C型慢性肝炎, TVR+PEG IFN+RBV治療 |