セッション情報 | ポスターセッション(肝臓学会)C型肝炎-治療2 |
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タイトル | 肝P-50:当大学および関連施設におけるC型慢性肝炎に対するtelaprevir,Peg-IFNα2b,Ribavirin3剤併用療法の治療効果の検討 |
演者 | 立山 雅邦(熊本大大学院・消化器内科学) |
共同演者 | 田中 基彦(熊本大大学院・消化器内科学), 泉 和寛(熊本大大学院・消化器内科学), 川崎 剛(熊本大大学院・消化器内科学), 溝部 典生(熊本大大学院・消化器内科学), 吉丸 洋子(熊本大大学院・消化器内科学), 渡邊 丈久(熊本大大学院・消化器内科学), 福林 光太郎(熊本大大学院・消化器内科学), 佐々木 裕(熊本大大学院・消化器内科学), 宮瀬 志保(くまもと森都総合病院・肝臓・消化器内科), 森下 祐子(くまもと森都総合病院・肝臓・消化器内科), 藤山 重俊(くまもと森都総合病院・肝臓・消化器内科), 杉 和洋(国立熊本医療センター・消化器内科), 佐々木 雅人(熊本労災病院・内科), 岩下 博文(国保水俣市立総合医療センター) |
抄録 | 【目的】1型高ウイルス量に対してTelaprevir(TVR)を含めた3剤併用療法が行われ,高いSVRが期待されているが,治療効果に関してはあきらかでない【対象と方法】2011年12月より当大学および関連施設にて3剤併用療法を導入しSVR12を判定しえた68例について検討した【結果】年齢中央値58.0歳,性別は男性が45例,女性が23例.初回治療は39例,再治療は26例で,再燃例が12例,無効8例,breakthroughが2例であった.F3以上の高度線維化進展例21例であった.SVR12の達成率は51例(75.0%),再燃が8例,breakthroughが5例,投与中止が4例であった.SVR12達成群と非達成群では体重 (65.0 kg vs 54.0 kg, p=0.031),IL28B (rs8099917) (TT : non-TT (38:9 vs 5:11, p=0.001),RVRの有無(41例 (80.4%) vs 5例 (29.4%), p<0.001)に有意差を認め,SVR12に寄与する因子として多変量解析ではIL28B(オッズ比(OR):12.804,p=0.005),RVRの有無(OR:12.813,p=0.005)であった.IL28BがTTかつRVRが達成できた症例では全例SVR12が得られ,難治例であるnon-TT症例でかつcore70がmutantでも46.2%(6/13)の達成率であった.アドヒアランスに関してはテラプレビルが有意差を認め,80%以上であった場合は88.9%(32/36)に対し,60%未満では52.2%(12/23)であった.【結語】IL28BがTTかつRVRが達成できた症例では治療効果は良好であると考えられた.また難治例であるnon-TT症例でかつcore70がmutantでも,半数にSVR12が達成できる可能性が示唆された. |
索引用語 | C型肝炎, テラプレビル |