セッション情報 | ポスターセッション(肝臓学会)C型肝炎-治療3 |
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タイトル | 肝P-57:慢性C型肝炎に対するテラプレビルを含む3剤併用ペグインターフェロン治療についての検討:途中中止を防ぐための副作用対策 |
演者 | 加藤 佳瑞紀(社会保険船橋中央病院・内科) |
共同演者 | 土屋 慎(社会保険船橋中央病院・内科), 白井 嘉彦(社会保険船橋中央病院・内科), 網仲 真理(社会保険船橋中央病院・内科), 石神 秀昭(社会保険船橋中央病院・内科), 濱中 紳策(社会保険船橋中央病院・内科), 新井 誠人(千葉大・消化器内科), 神田 達郎(千葉大・消化器内科), 横須賀 收(千葉大・消化器内科) |
抄録 | テラプレビルを含む3剤併用ペグインターフェロン治療はHCVRNAがセロタイプ1型で,5logIU/mlを超える難治性慢性C型肝炎に対し,高率にSVRをもたらす治療であるといわれている.しかし副作用が強く途中中止になり,脱落する症例が多いとも言われている.今回我々は2012年4月から現在まで20症例に対し,3剤併用療法を実施した.テラプレビルは全例1500mgに減量し投与した.平均年齢は58.8才(49~72才).男性11例,女性9例.前回インターフェロン治療歴なし10例,あり10例(再燃4例,無効6例),IL28BSNP(20例中7例で測定)メジャータイプ5例,マイナータイプ2例.HCVRNAは投与開始後4週以内に13例(65%),8週以内に5例(25%),12週以内に1例(5%)が検出感度以下になった.しかしテラプレビル投与終了後に2症例でウイルスが再燃した.副作用としては,20症例全例で白血球減少,貧血,血小板減少等の血球減少を認め,適宜ペグインターフェロンの減量やリバビリン,テラプレビルの減量を行った.皮疹はグレード1が7例,グレード2が5例見られた.グレード2の症例にはプレドニゾロン投与を早期から実施し,重症化を回避した.血清尿酸値の上昇が16例で認められたが,フェブキソスタット投与により,コントロールされた.血清クレアチニンが2を超える症例は1例(2.14mg/dl)に認めたが,適切な輸液にて対応し得た.インターフェロン網膜症を4例に認めた.程度は軽から中等度で眼科医にコンサルトをしながら治療継続.うつ症状,倦怠感や不眠症も認めた. |
索引用語 | 難治性C型肝炎, テラプレビル |