セッション情報 | ポスターセッション(肝臓学会)C型肝炎-治療6 |
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タイトル | 肝P-69:C型慢性肝炎に対するTVR3剤療法におけるTVR投与量と治療効果の関連 |
演者 | 道免 和文(九州大関連肝疾患研究会) |
共同演者 | 小川 栄一(九州大関連肝疾患研究会), 古庄 憲浩(九州大関連肝疾患研究会), 中牟田 誠(九州大関連肝疾患研究会), 梶原 英二(九州大関連肝疾患研究会), 野村 秀幸(九州大関連肝疾患研究会), 高橋 和弘(九州大関連肝疾患研究会), 佐藤 丈顕(九州大関連肝疾患研究会), 東 晃一(九州大関連肝疾患研究会), 河野 聡(九州大関連肝疾患研究会), 田邉 雄一(九州大関連肝疾患研究会), 下田 慎治(九州大関連肝疾患研究会), 古藤 和浩(九州大関連肝疾患研究会), 林 純(九州大関連肝疾患研究会) |
抄録 | 【目的】C型慢性肝炎に対するPEG-IFNα2b・RBV・TVR 3剤療法は,実臨床において,年齢や性別を考慮しTVR減量投与がなされている.今回,多施設で前向きに,TVR量と治療効果の関連について調査した.【方法】対象は,2011年12月から2013年2月まで3剤療法を受け,治療終了12週後の持続的ウイルス陰性化(SVR12)が判定した260例(Naive 81例,再治療179例)で,TVR量とSVR12との関連を調査した.【成績】TVR 1500mg/日開始(減量)群のSVR12率 141例中104例,73.8%は,TVR 2250mg/日開始(標準)群のSVR12率 119例中106例,89.1%と比べ,有意に低率であった(P=0.001).TVR減量開始における多変量解析で,女性(OR 2.12,P=0.04),年齢(OR 1.09,P<0.001)が独立因子であった.しかし,60歳以上女性95例において,TVR量減量群のSVR12率 73例中55例,75.3%は,TVR量標準群の22例中18例,81.8%と有意差は認められなかった.体重換算したTVR量でSVR12の解析をした.TVR開始量<25mg/kg群のSVR12率 56例中39例,69.6%は,TVR開始量TVR≧30mg/kg群の136例中118例,86.8%と比べ,有意に低率であった(P=0.005).TVR総投与量(12週間)<25mg/kg/日群のSVR12率 56例中39例,69.6%は,TVR総投与量≧25mg/kg/日の133例中115例,86.5%と比べ,有意に低率であった(P=0.01).【結語】TVR3剤療法において,TVR開始量および総投与量が治療有効に関わり,年齢や性別ではなく,体重換算を考慮した投与戦略が必要である. |
索引用語 | 3剤療法, テラプレビル |