セッション情報 | ポスターセッション(肝臓学会)C型肝炎-治療8 |
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タイトル | 肝P-80:当院におけるgenotype 1 bの高齢C型慢性肝炎に対する3剤併用治療についての検討 |
演者 | 浅野 徹(都立墨東病院・内科) |
共同演者 | 古本 洋平(都立墨東病院・内科), 谷口 未樹(東京医歯大・消化器内科), 石橋 史明(都立墨東病院・内科), 上山 俊介(都立墨東病院・内科), 外山 雄三(都立墨東病院・内科), 小林 克誠(都立墨東病院・内科), 間野 真也(都立墨東病院・内科), 村山 巌一(都立墨東病院・内科), 佐崎 なほ子(都立墨東病院・内科), 堀内 亮郎(都立墨東病院・内視鏡科), 朝比奈 靖浩(東京医歯大・消化器内科), 藤木 和彦(都立墨東病院・内科), 忠願寺 義通(都立墨東病院・内科) |
抄録 | 【目的】当院でのgenotype 1b 高齢C型慢性肝炎患者に対するPEG-IFN,RBV,TVRによる3剤治療の治療効果,有害事象出現頻度を検討する【対象】平成24年1月~10月に3剤治療を導入した65歳以上の12症例.男性:女性=5:7,平均年齢69.9歳(65-79),初回治療:再燃:無効=6:5:1,投与前ウイルス量 6.5 ±0.6 LogIU/ml(5.4-7.2),初期TVR量(mg)2250:1500=3:9 【結果】RVR達成11/12(92%),残りの1例も8週終了時点でHCV-RNAは陰性化し ETR12/12(100%).SVR4は7/7(100%),SVR12は4/4(100%),SVR24は2/2(100%)で治療終了後ウイルス再燃例は認めていない.経過中にTVR減量を必要としたものはTVR初期投与2250mg群(2250mg群)で2/3(66%),初期投与1500mg群(1500mg群)で3/9(33%).PEG-IFN減量例は各1/3(33%),5/9(56%),RBV減量例は各3/3(100%),9/9(100%).2250mg群では1/3(33%)にGrade2の皮疹が出現,1500mg群では5/9(56%)にGrade1,1/9(11%)にGrade2の皮疹が出現したがいずれも含ステロイド軟膏および抗ヒスタミン剤の内服にて軽快.治療前平均Hb値は13.6 g/dl(12.3-15.8),12週経過時点9.7 g/dl(7.6-11.4),24週経過時点11.1g/dl(8.1-13.1).高尿酸血症は8/12(67%)に認め(2250mg群1/3(33%),1500mg群7/9(78%)),全例内服治療にて軽快.血清Cre値は平均0.4 mg/dl(0.2-0.7)の上昇を呈したが,補液もしくは経過観察にて改善.治療中止例はいなかった.【考察】65歳以上の高齢者においても3剤治療による抗ウイルス効果は良好であり,皮膚障害,Hb低下,高尿酸血症,腎機能障害などの有害事象は出現するものの,非高齢者と同様に慎重な投与量調節や有害事象対策を行うことで治療を完遂することが可能であると考えられた. |
索引用語 | C型慢性肝炎, 高齢者 |