セッション情報 | ポスターセッション(肝臓学会)C型肝炎-治療14 |
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タイトル | 肝P-109:C型肝硬変に対するペグインターフェロン+リバビリン(PEGIFN/RBV)併用療法の成績向上のための工夫 |
演者 | 小林 智夫(東北労災病院・肝臓科) |
共同演者 | 三浦 雅人(みやぎ県南中核病院・消化器科), 宮崎 豊(東北公済病院・内科), 長崎 太(仙台市立病院・消化器内科), 木田 真美(市立栗原中央病院・内科), 山川 暢(東北労災病院・肝臓科), 真野 浩(国立仙台医療センター・消化器内科), 佐藤 俊裕(仙台赤十字病院・消化器内科), 山本 毅(東北厚生年金病院・消化器科), 佐藤 修一(市立栗原中央病院・内科), 小林 光樹(市立栗原中央病院・内科), 菅野 厚(仙台赤十字病院・消化器内科) |
抄録 | 【背景・目的】C型肝硬変に対する抗ウイルス治療は,慢性肝炎症例と比べ副作用が多く治療成績も劣るため,対象症例への治療導入が不充分である.適応とすべき対象症例と成績向上に有効な手段を探るため当研究会の症例を集積して検討した.【対象】肝硬変症例を血小板数12万以下と定義してPEGIFN/RBV治療を導入した103症例.性別男48/女55,年齢25~77歳,HCVセロタイプ(SR)1(男35/女49)/SR2(男12/女6),高HCV量(リアルタイムPCR法5.0LogIU/ml以上/ハイレンジ法100KIU/ml以上男38/女52)/低HCV量(男10/女3),治療期間:SR1:24~72,SR2:24~48週間.【結果】1)SR/HCV量と治療効果SVRは全体で35.9%(37/103),SR1高HCV群 27.3%(21/77),SR1低HCV群 37.5%(3/8),SR2高HCV群 61.5%(8/13),SR2低HCV群 100%(5/5) 2)治療期間と治療効果SVRは完遂群 53.3%(32/60) 非完遂群 11.6%(5/43) 3)治療期間/血小板数/SRと治療効果SVRは,完遂群SR1/2:9万> 33.3%(3/9)/50%(3/6),9万≦10万> 45.5%(5/11)/100%(2/2),10万≦12万以下 53.8%(14/26)/83.3%(5/6),非完遂群SR1/2:9万> 0%(0/16)/50%(1/2),9万≦10万> 18.2%(2/11)/100%(1/1),10万≦ 12万以下 0%(0/12)/100%(1/1) 4)治療期間/治療薬減量と治療効果SVRはPEGIFN減量例/ RBV減量例,完遂群: 56.0% (14/25)/ 53.3% (16/30),非完遂群:14.3%(3/21)/10.0%(3/30).【考案・結語】本検討でC型肝硬変に対する抗ウイルス療法の成績向上には治療薬を減量しても治療の完遂が必要と判明した.SR2症例ではHCV量や血小板数に関係なく,SR1症例では治療完遂で50%以上のSVRが見込める血小板数9万以上の症例に積極的にSVRを目指した治療を導入することが望ましい. |
索引用語 | C型肝硬変, PEGIFN/RBV治療 |