セッション情報 ポスターセッション(肝臓学会)

NAFLD・NASH2

タイトル 肝P-136:

NAFLDと特定健診質問票の検討

演者 大谷津 まり子(獨協医大・消化器内科DELIMITER獨協医大病院・健康管理科)
共同演者 知花 洋子(獨協医大・消化器内科DELIMITER獨協医大病院・健康管理科), 渡辺 菜穂美(獨協医大・消化器内科DELIMITER獨協医大病院・健康管理科), 秋間 崇(獨協医大・消化器内科), 植竹 知津(獨協医大越谷病院・消化器内科), 小池 健郎(獨協医大・消化器内科), 櫻井 紘子(獨協医大・消化器内科), 中野 正和(獨協医大・消化器内科), 前田 光徳(獨協医大・消化器内科), 笹井 貴子(獨協医大・消化器内科), 室久 俊光(獨協医大・消化器内科), 佐久川 廣(ハートライフ病院・消化器内科), 玉野 正也(獨協医大越谷病院・消化器内科), 大類 方巳(獨協医大病院・健康管理科), 平石 秀幸(獨協医大・消化器内科)
抄録 【背景・目的】非アルコール性脂肪肝疾患(nonalcoholic fatty liver disease: NAFLD)は非アルコール性脂肪性肝炎(nonalcoholic steatohepatitis:NASH),肝硬変,肝細胞癌発症への進展の可能性があり,その発症原因を検討することは重要である. 人間ドック受診者のNAFLDと生活習慣との関係について検討を行った.【対象・方法】2008年10月から2013年1月のドック受診者1937例のうち, 腹部超音波検査を行い,HCV抗体陰性, HBs抗原陰性で,飲酒量20g/日以下の1442症例(男性903症例, 女性 539症例)平均年齢57.2 ± 10.2 歳を対象とした.腹部超音波検査で脂肪肝を認めた症例をNAFLDと診断し,非NAFLD群との検討を行った.特定健診質問22項目の問診を行った. 統計は t 検定, χ2検定を行い P<0.05を有意差ありとした.単変量解析および,多変量解析を行った.【結果】NAFLDは313症例(22.9%)で男性240例,女性73例であった.単変量解析結果では,降圧剤・血糖降下剤・脂質異常改善薬を服用している症例, 喫煙習慣がある症例,20歳時の体重から10kg以上の増加, 食べる速度が早い症例にNAFLDが多く, 貧血の既往がある,運動習慣のある, 歩行速度が速い症例にはNAFLDが少なかった. 多変量解析では血糖降下剤(Odds比 1.971 , 95%CI 1.025-2.435, P=0.0413),脂質異常改善薬(Odds比 1.578 , 95%CI 1.019, P=0.0395),20歳時の体重から10kg以上の増加している症例(Odds比 4.227 , 95%CI3.014-5.977, P<0.0001)でNAFLDの発症が多かった.【結語】NAFLD発症には生活習慣が深く関係しており,糖尿病,脂質異常症,体重増加との関係が有意であった.
索引用語 NAFLD, 特定健診