セッション情報 |
ポスターセッション(肝臓学会)
NAFLD・NASH5
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タイトル |
肝P-149:NASH鑑別におけるReal-time Tissue Elastography(RTE)の応用について
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演者 |
木村 輝昭(社会保険下関厚生病院・消化器内科) |
共同演者 |
沖田 幸祐(社会保険下関厚生病院・消化器内科), 土屋 昌子(社会保険下関厚生病院・健康管理センター), 加藤 彰(社会保険下関厚生病院・消化器内科), 山下 智省(社会保険下関厚生病院), 沖田 極(社会保険下関厚生病院・名誉院長) |
抄録 |
【目的】現在まで採血によりnonalcoholic steatohepatitis(以下NASH)を鑑別する単独のマーカーで有用なものはなかった.そこでエコーを用いて肝硬度を測定するRTEと各種マーカーを用いNASHの診断が行えないか検討した.【方法】対象はnonalcoholic fatty liver disease(以下NAFLD)(69例)および肝障害で受診中のothers(HCV10例/HBV10例/AIH・PBC5例/ASH10例/unknown3例 計37例)の計106症例とNAFLD or NASHの鑑別のため肝生検を行った56症例で,以下の項目について検討した.1.RTEにおける結果(LF 指数)と各血液検査等の検討,2.肝生検症例でNASH のリスク因子の検討,3.1,2の結果より得られた特定因子によるNASH診断の検討,4.以上よりNAFLD症例でROC解析を施行しNASH診断におけるLF 指数のカットオフ値を検討した.【成績】結果,リスク因子としてAST ≧ 35(IU/l):,BS≧ 116(mg/dl),Collagen type IV ≧4.4,hsCRP≧ 1370,IRI ≧ 13が挙げられ,それぞれのROC解析ではLF indexのCut off値にばらつきはあるが,2.0以上は一つの予測値となると考えられNASHの危険因子として,積極的な治療導入が望まれた.更にすでに報告されているNASHのハイリスク群として有用とされている以下に示すParameter (FIB-43) , APRI3), NFS4)のCut off値について検討し,ROC解析よりLF index 2.8以上はNASHのハイリスク群の可能性が高いと考えられた.【結論】Real-time Tissue Elastography(RTE)は安全,簡便なNASH鑑別の有用なひとつの方法と考えられたので報告する. |
索引用語 |
NASH, El |