セッション情報 | ポスターセッション(肝臓学会)原発性肝癌-診断1 |
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タイトル | 肝P-197:VAT( Visceral Adipose Tissue)からみたnBC肝癌の臨床的検討 |
演者 | 岩本 史光(山梨県立中央病院・消化器内科) |
共同演者 | 望月 仁(山梨県立中央病院・消化器内科), 石田 泰章(山梨県立中央病院・消化器内科), 川上 智(山梨県立中央病院・消化器内科), 久野 徹(山梨県立中央病院・消化器内科), 深澤 佳満(山梨県立中央病院・消化器内科), 廣瀬 純穂(山梨県立中央病院・消化器内科), 細田 健司(山梨県立中央病院・消化器内科), 鈴木 洋司(山梨県立中央病院・消化器内科), 小嶋 裕一郎(山梨県立中央病院・消化器内科), 小俣 政男(山梨県立中央病院・消化器内科) |
抄録 | 【目的】増加傾向にあるNBNC肝癌の特徴,特に‘メタボリック’と肝癌発癌の関連を明らかにする.【方法】2007年1月から2013年3月までの原発性肝細胞癌511例(B:12%,C:65%,nBC:23%)を対象とした.HBs抗原陽性例をB型,HCV抗体陽性例をC型,それ以外をnBC型と定義した.背景肝,年齢,性別,飲酒歴,Child分類,AST,ALT,Alb,T-Bil,PT,血糖,HbA1c,TG,T-Chol,腹囲,BMI,CTによりVisceral Adipose Tissue(VAT:内臓脂肪),Subcutaneous Adipose Tissue(SAT:皮下脂肪)を測定し,上記18項目と肝癌発癌との関連を検討した.【成績】年齢は全体69歳(B:64,C:68,nBC:76),男性比は全体76%(B:84%,C:72%,nBC:82%)であった.Child分類はA:75%,B:20%,C:5%で3群間に差は認めなかった.飲酒歴は全体38%(B:25%,C:31%,nBC:50%)でnBC群が多かった.血小板はB型とnBC型がC型に比べ有意に高値で,AST,ALTはB型とnBC型がC型に比べ有意に低値であった.Alb,T-Bil,PTは3群で有意差は認めなかった.血糖,HbA1c,TG,T-Chol,腹囲,BMIは3群で有意差を認めなかった.画像的評価としては,Subcutaneous Adipose Tissue(SAT)は,3群間で有意差は認めなかった.一方,Visceral Adipose Tissue(VAT)はnBC型がC型より有意に高値となった.【結論】VATとnBC肝癌の関連が明らかになった.今後も症例を重ね,生活習慣病や肥満との関連を検討する必要がある. |
索引用語 | 肝癌, メタボリック |