セッション情報 | ポスターセッション(肝臓学会)原発性肝癌-診断2 |
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タイトル | 肝P-199:肝細胞癌局所治療後のAFPの変化と予後の関係 |
演者 | 後藤 亨(大森赤十字病院・消化器内科) |
共同演者 | 須藤 拓馬(大森赤十字病院・消化器内科), 河野 直哉(大森赤十字病院・消化器内科), 芦苅 圭一(大森赤十字病院・消化器内科), 関 志帆子(大森赤十字病院・消化器内科), 鶴田 晋佑(大森赤十字病院・消化器内科), 天野 由紀(大森赤十字病院・消化器内科), 高橋 昭裕(大森赤十字病院・消化器内科), 千葉 秀幸(大森赤十字病院・消化器内科), 太原 洋(大森赤十字病院・消化器内科), 井田 智則(大森赤十字病院・消化器内科), 諸橋 大樹(大森赤十字病院・消化器内科), 西郡 修平(横浜市立大附属病院・消化器内科), 浜中 潤(横浜市立大附属病院・消化器内科), 守屋 聡(横浜市立大附属病院・消化器内科), 京 里佳(横浜市立大附属病院・消化器内科), 石井 寛裕(横浜市立大附属病院・消化器内科), 川並 義也(富士フイルム健康管理センター・内科), 横山 知子(富士フイルム健康管理センター・内科), 志和 忠志(富士フイルム健康管理センター・内科) |
抄録 | 【目的】AFPは局所治療の対象となるHCCに対しては,治療前の値と予後は関係しないという報告もなされ意義がやや薄れている.一方局所治療後意義については検討が少なく不明である.そこで局所治療後のAFPの変化と再発予後との関係を検討した.【方法】平成18年2月から25年2月まで局所治療(PEIT1例以外全てRFA)でdisease freeを目指したHCCのうち,AFPが20ng/ml以上であった65例(男:女39:26,71±9歳)を対象とした.治療2ヶ月以内にAFPが正常化(10ng/ml以下)もしくは80%以上低下したものを低下群,それ以外を非低下群とし,再発の頻度,予後を比較した.【成績】低下群26例,非低下群39例で,背景,初発例の割合(初発/再発:低下群10/16,再発群16/23),腫瘍因子(径(mm):低下群26.3±11.9,非低下群24.8±15.1,単発/多発:低下群16/10,非低下群23/16,stage1/2/3:低下群5/10/11,非低下群13/16/10)に有意な差を認めなかった.肝機能ではChild分類は差がなかったが,plt,GPT,PT,ICGが非低下群で有意に悪化していた.治療前のAFPは低下群に高値例が多かった(100未満/以上:低下群6/20,非低下群26/13 p<0.01).治療法では経動脈的治療の併用の頻度に差はなかった.再発の頻度は低下群53%(14/26),非低下群71%8(28/39)で,累積再発率(低下群1年36%,3年74%,50%無再発期間13.3月,非低下群1年57%,3年87%,50%無再発期間10.9月),無再発生存率(低下群1年62%,2年25%,非低下群1年46%,2年15%)とも低下群の方がよい傾向であったが有意ではなかった.全生存率は低下群3年58%,5年41%,非低下群3年63%,5年44%と差はなかった.【結論】局所治療後のAFPの変化と再発の頻度および予後に明らかな関係は認めなかった |
索引用語 | AFP, 局所治療 |