セッション情報 | ポスターセッション(肝臓学会)原発性肝癌-局所治療1 |
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タイトル | 肝P-213:3D画像解析システムSYNAPSE VINCENTを用いたRFA治療効果判定の有用性 |
演者 | 松田 秀哉(武蔵野赤十字病院・消化器科) |
共同演者 | 玉城 信治(武蔵野赤十字病院・消化器科), 土谷 薫(武蔵野赤十字病院・消化器科), 中田 徹(武蔵野赤十字病院・消化器科), 村岡 優(武蔵野赤十字病院・消化器科), 鈴木 雄一朗(武蔵野赤十字病院・消化器科), 安井 豊(武蔵野赤十字病院・消化器科), 鈴木 祥子(武蔵野赤十字病院・消化器科), 細川 貴範(武蔵野赤十字病院・消化器科), 西村 貴士(武蔵野赤十字病院・消化器科), 上田 研(武蔵野赤十字病院・消化器科), 中西 裕之(武蔵野赤十字病院・消化器科), 板倉 潤(武蔵野赤十字病院・消化器科), 高橋 有香(武蔵野赤十字病院・消化器科), 黒崎 雅之(武蔵野赤十字病院・消化器科), 泉 並木(武蔵野赤十字病院・消化器科) |
抄録 | 【目的】肝癌に対するRFA治療で良好な局所制御を得るためには,腫瘍の周囲に充分な焼灼マージンを確保することが必要である.一般的には治療前後のCTやMRI画像を並べて比較することによりマージンの評価を行うが,我々は3D画像解析システムSYNAPSE VINCENTにより得られる腫瘍と焼灼範囲の3D画像を焼灼マージンの判定に応用し,その方法の有用性について検討した.【方法】2011年11月から2012年2月にかけてRFAを施行した肝癌89症例95結節のうち,SYNAPSE VINCENTで解析可能な治療前後のCT画像があり,かつ当院で1年間以上経過観察されている43症例46結節について,腫瘍と焼灼範囲の3D画像を作成し焼灼マージンの評価を行った.患者背景は平均年齢72.0歳,男性/女性:30/13例,HCV/HBV/NBNC:31/5/7例,Child-Pugh A/B:36/7例,平均腫瘍径 18.0mmであった.3D画像として得られる焼灼範囲の内部に腫瘍が完全に収まる場合を,焼灼マージンが十分であると判定した.【結果】46結節のうち局所再発は3結節に認められた.局所再発した症例とそれ以外の症例において,腫瘍径,腫瘍マーカー(AFP,L3分画,PIVKA-II)に統計的有意差は認められなかった.局所再発した結節は全てSYNAPSE VINCENTを用いた評価で焼灼マージンが不十分であると判定された.またいずれの結節においても,焼灼マージンが不十分と判定された部位と局所再発した部位が一致していた.焼灼範囲が十分であると判定されたのは33結節であり,それらは全て局所再発を認めなかった.【結論】SYNAPSE VINCENTによる立体画像を用いた焼灼範囲の評価は,焼灼マージンが不十分な部位の特定に有用である.立体画像で焼灼範囲が十分である症例は良好な局所制御が得られている.以上より,焼灼範囲が不十分な部位に追加焼灼を行うことによりRFA局所制御能を向上させることが可能である. |
索引用語 | 肝細胞癌, RFA |