セッション情報 | ポスターセッション(肝臓学会)原発性肝癌-局所治療2 |
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タイトル | 肝P-218:肝動脈カテーテル療法における3Frシースシステムの有用性 |
演者 | 伏谷 直(東京慈恵会医大第三病院・消化器・肝臓内科) |
共同演者 | 今井 那美(東京慈恵会医大第三病院・消化器・肝臓内科), 大石 睦実(東京慈恵会医大第三病院・消化器・肝臓内科), 岩久 章(東京慈恵会医大第三病院・消化器・肝臓内科), 小林 剛(東京慈恵会医大第三病院・消化器・肝臓内科), 田中 賢(東京慈恵会医大第三病院・消化器・肝臓内科), 小林 裕彦(東京慈恵会医大第三病院・消化器・肝臓内科), 木下 晃吉(東京慈恵会医大第三病院・消化器・肝臓内科), 坂部 俊一(東京慈恵会医大第三病院・消化器・肝臓内科), 木島 洋征(東京慈恵会医大第三病院・消化器・肝臓内科), 小野田 泰(東京慈恵会医大第三病院・消化器・肝臓内科), 宮川 佳也(東京慈恵会医大第三病院・消化器・肝臓内科), 小池 和彦(東京慈恵会医大第三病院・消化器・肝臓内科), 西野 博一(東京慈恵会医大第三病院・消化器・肝臓内科), 田尻 久雄(東京慈恵会医大附属病院・消化器・肝臓内科) |
抄録 | 【背景・目的】肝細胞癌治療において肝動脈カテーテル療法は,第18回全国肝癌追跡調査での報告によると治療の45.7%に施行されている.しかしながら,肝動脈カテーテル療法を実施する上でのシースやカテーテルサイズの統一はなされていない.肝動脈カテーテル治療は繰り返し施行されることが多いため,手技成功におけるデバイスの選択の重要性や患者の苦痛を軽減させることも重要である.現在,本邦で使用されているシースシステムは4~5Frで実施されている施設が多いが,手技終了後の圧迫時間は10分程度で安静時間は4~6時間程度と考えられる.我々はそれらの時間短縮が可能である細径の3Frシースシステムを2009年3月より導入し,圧迫時間は5分で安静時間は2時間を基本としている.当院当科で2009年3月から2012年12月まで使用した3Frシースシステムの現状と有効性や安全性を報告する.【方法】当科で2009年3月から2012年12月まで使用した3Frシースシステム397症例を対象として検討した.【結果】397症例の疾患内訳で肝細胞癌が386例(97%)であった.全例に肝動脈化学塞栓術を含めた手技は可能であった.安静解除後の偶発症は5例(1.3%)に認められ,穿刺部血腫2例,穿刺部皮下出血2例,微小アテローム血栓性脳梗塞1例であった.いずれの症例も軽度の偶発症であった.偶発症出現に抗血小板薬/抗凝固薬の影響は考えられなかった.偶発症のうち出血・血腫に関しては安静解除後から3日目以内に出現した.【結論】3Frシースシステムは手技・安全性・患者の安静時間短縮と早期歩行の観点より有用と考えられた. |
索引用語 | 肝細胞癌, 肝動脈カテーテル療法 |