セッション情報 ポスターセッション(肝臓学会)

原発性肝癌-局所治療3

タイトル 肝P-223:

4Dマイクロコンベックスプローブの使用経験

演者 湧田 暁子(岡山市立市民病院・肝疾患センター)
共同演者 狩山 和也(岡山市立市民病院・肝疾患センター), 大西 理乃(岡山市立市民病院・肝疾患センター), 大山 淳史(岡山市立市民病院・肝疾患センター), 西村 守(岡山市立市民病院・肝疾患センター), 能祖 一裕(岡山市立市民病院・肝疾患センターDELIMITER岡山大大学院・分子肝臓病学), 東 俊宏(岡山市立市民病院・肝疾患センター)
抄録 【緒言】近年,腹部領域における超音波診断装置の進歩は目覚しく,造影超音波手法の進化,CTやMRIの画像データを用いた仮想超音波,各種手法によるelastographyなど腹部診療に多大な貢献をしている.また,3D画像の構築においても飛躍的に進歩を遂げ,リアルタイムに3D画像(4D)が得られるまでにいたっている.当院では2012年12月にTOSHIBA MEDHICAL SYSTEM社のAplioTM 500を導入.通常の腹部超音波検査のみならず,肝生検,ラジオ波焼灼療法(RFA)に4Dマイクロコンベックスプローブ(PVT-382MV)を使用している.今回,その使用経験について報告する.【方法】対象は2013年1月~2月に通常の腹部超音波検査時に4Dプローブを使用した症例に加え,肝生検6例,RFA8例11結節を対象とした.超音波検査時,穿刺時に4Dプローブを用い穿刺を行い,これまでのマイクロコンベックスプローブと比較し利点,改善点について検討.【結果】利点:プローブ先端が球形となっており意外にも肋間での操作が容易で通常の腹部超音波検査時にも横隔膜ドーム下の観察に有用.4Dプローブで2D観察画面にした場合,通常のマイクロコンベックスプローブと比較し同等あるいは優れた画質が得られる.リアルタイムに2D画面と直行する断面が観察可能で2方向から穿刺をモニターし確認できる.焼灼のモニタリングも3方向同時に観察可能.改善点:プローブが重い.4D画面では5Fr/secとフレームレートが低いため針先の確認に慣れる必要がある.Twin view観察時の画質低下と画像のsizeの問題.【結論】4Dプローブはリアルタイムに3方向からの画像が得られる画期的技術革新である.現時点では改善点を多々認めるが,今後それらを解決することにより通常超音波検査のみならず,超音波下穿刺手技における有力なmodalityとなりうると考えられる.
索引用語 4Dプローブ, マイクロコンベックス