セッション情報 ポスターセッション(肝臓学会)

その他の肝腫瘍・肝占拠性病変

タイトル 肝P-278:

当院における大腸癌肝転移に対するラジオ波焼灼療法の治療成績

演者 畑中 健(伊勢崎市民病院・内科)
共同演者 柿崎 暁(群馬大大学院・病態制御内科学), 上野 敬史(伊勢崎市民病院・内科), 滝澤 大地(伊勢崎市民病院・内科), 片貝 堅志(片貝クリニック)
抄録 【目的】大腸癌肝転移に対する治療は,切除可能症例は切除が第一選択であるが,切除不能例や拒否例も少なからず存在する.一方,ラジオ波焼灼療法(RFA)は,肝細胞癌で局所制御が良好と報告されているが,大腸癌肝転移に対する治療法の位置づけは定まっていない.今回我々は,当院における大腸癌肝転移に対するRFAの治療成績を検討したので報告する.【対象・方法】2011年4月から2012年12月まで当院でRFAを行った102症例のうち,大腸癌肝転移に施行した9症例13結節を対象としretrospectiveに解析を行った.年齢は66±12.1 (42-82)歳,性別は男性/女性=4/5例,8例は経皮的にRFAを行い,1例は開腹下に肝切除と同時に行った.前治療は,全身化学療法単独が3例,全身化学療法および肝部分切除術が1例,前治療なしは5例であった.肝切除せずに経皮的RFAを行った8例の理由は,4例が患者の希望,2例が基礎疾患のため手術困難,1例が再々肝切除術後,1例が肺転移のため,であった.開腹下に肝切除と同時に行った1例の理由は,深部病変で広範囲な肝切除となるため,であった.【結果】平均腫瘍径は1.6±0.6 (0.5-2.5)cm,平均個数1.3±0.5 (1-2)個,平均観察期間は12±5.9 (4-21)ヶ月であった.RFAによる合併症は認めなかった.RFA後の局所再発は13結節中3結節(23%)に認め,再発した3結節中2結節はablative marginは0.5cm以下であり,再発を認めない10結節中9結節はablative margin 0.5cm以上であった.肺転移例1例を除く8例での無再発生存期間は4.0±7.3 (2-21) ヶ月であり,全例生存中である.【考察】大腸癌肝転移における切除不能例は予後不良とされている.平均観察期間は短いものの,RFAによる良好な局所制御と治療成績を認めた.肝転移症例では背景肝は正常肝が多く,局所制御を高める上でablative marginを大きくとることが望ましいと考えられた.【結語】低侵襲で繰り返し施行できるRFAは,大腸癌肝転移において有効な治療法である可能性が示唆された.
索引用語 大腸癌肝転移, ラジオ波焼灼療法