セッション情報 ポスターセッション(肝臓学会)

C型肝炎-基礎3

タイトル 肝P-299:

C型慢性肝炎におけるアポリポ蛋白C-II,C-III(apo C-II, apo C-III)測定の意義

演者 關 伸嘉(東京慈恵会医大葛飾医療センター・消化器・肝臓内科)
共同演者 宮崎 民浩(東京慈恵会医大葛飾医療センター・消化器・肝臓内科), 会田 雄太(東京慈恵会医大葛飾医療センター・消化器・肝臓内科), 石黒 晴哉(東京慈恵会医大葛飾医療センター・消化器・肝臓内科), 板垣 宗徳(東京慈恵会医大葛飾医療センター・消化器・肝臓内科), 安部 宏(東京慈恵会医大葛飾医療センター・消化器・肝臓内科), 須藤 訓(東京慈恵会医大葛飾医療センター・消化器・肝臓内科), 相澤 良夫(東京慈恵会医大葛飾医療センター・消化器・肝臓内科)
抄録 【目的】慢性HCV感染の脂質動態を血清apo C-II, C-IIIの変動に焦点を当て検討する.【方法】IFN治療を行っていないC型慢性肝炎(CHC)109例(HCV-G1b 88例,G2 21例;年齢63.3±13.5歳;男性40例,女性69例)とSVR後の59例(年齢65.4±9.8歳;男性31例,女性28例)を対象に,空腹時血清中のAST,ALT,γ-GTP,血小板数,血清アルブミン値(ALB), TG, LDL-C,HDL-Cなどの臨床検査値とapo C-II, C-III濃度を測定し,CHC群とSVR群の違いについて検討した.またCHC群をG1b群とG2群に分け,同様に検討した.【結果】CHC群とSVR群で有意差を認めた因子は,AST(48.3±30.0 vs 26.7±10.4,p<0.01),ALT(51.7±48.5 vs 21.8±11.6, p<0.01), ALB(4.2±0.4 vs 4.4±0.3,p<0.01), LDL-C(100.1±27.4 vs 112.5±31.4,p=0.01), apo C-III(6.1±1.9 vs 7.5±1.7,p<0.01)であった.ロジステイック回帰モデルによる検討では,SVR群に比しCHC群ではALT高値 (OR1.08,95%CI;1.04-1.11,p=3.77×10-5), ALB低値 (OR0.099,95%CI;0.03-0.39,p=9.76×10-4)だけでなく,apo C-III 低値(OR0.73,95%CI;0.58-0.94,p=0.013)が独立した因子として抽出された.組織学的評価のできたCHC群において,F3/4群とF0-2群に分けて検討すると,C-IIIはF3/4群で低い傾向であった.G1b群とG2群の比較では,有意差を認めた因子は年齢(64.8±12.4 vs 57.1±15.9, p=0.019), apo C-II(2.2±0.7 vs 4.1±5.5, p<0.01)のみであった. ロジステイック回帰モデルによる検討では,G2群に比しG1b群では高齢(OR0.049,95%CI;1.00-1.08,p=0.045)とapo C-II低値(OR0.36,95%CI;0.18-0.70,p=0.0024)が独立因子として抽出された.【結論】apo C-II, C-IIIはHCV感染に伴う脂質代謝異常を反映し, 特にapo C-IIIはHCV持続感染に,apo C-IIはHCV genotypeの違いに関連していることが示された.
索引用語 C型慢性肝炎, アポリポ蛋白C