セッション情報 | ポスターセッション(肝臓学会)C型肝炎-治療16 |
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タイトル | 肝P-304:C型慢性肝炎に対するsimeprevir併用治療の有効性 ― telaprevir併用との比較 |
演者 | 髭 修平(札幌厚生病院・3消化器科(肝臓科)) |
共同演者 | 狩野 吉康(札幌厚生病院・3消化器科(肝臓科)), 小関 至(札幌厚生病院・3消化器科(肝臓科)), 木村 睦海(札幌厚生病院・3消化器科(肝臓科)), 荒川 智宏(札幌厚生病院・3消化器科(肝臓科)), 中島 知明(札幌厚生病院・3消化器科(肝臓科)), 桑田 靖昭(札幌厚生病院・3消化器科(肝臓科)), 赤池 淳(札幌厚生病院・健康管理科), 佐藤 隆啓(札幌厚生病院・3消化器科(肝臓科)), 大村 卓味(札幌厚生病院・3消化器科(肝臓科)), 豊田 成司(札幌厚生病院・3消化器科(肝臓科)) |
抄録 | 【目的】C型慢性肝炎治療に対するPEG-IFN/RBV/simeprevir (TMC435) の3剤併用治療(TMC群)の有効性,血球系・腎機能・RBV血中濃度に対する影響について,PEG-IFN/RBV/telaprevir併用治療(TVR群)と比較検討を行う.【方法】TMC群27例[男性13例,平均年齢56.4歳,IL28B TT 15例,ITPA CC 15例,coreアミノ酸70番(aa70)野性型16例,初回治療12例,再燃8例,無効7例],TVR群71例(男性32例,平均56.4歳,IL28B TT 44例,ITPA CC 55例,aa70野性型41例,初回治療23例,再燃27例,無効8例)を対象とした.Simeprevirは1日100mg(一部50mg)で12週間(一部24週間)投与,TVRは1日量1500mgあるいは2250mgを12週間投与した.ウイルス学的治療効果はSVR4(終了後4週時)で評価した.RBVの血中濃度はHPLC法にて,開始1週,2週,4週間後に測定した.【成績】SVR4の達成例は,TMC群24例(88.9%),TVR群では判定可能52例中42例(80.8%)であった.開始用量に対する開始後12週間のPEG-IFN/RBV/protease inhibitor (PI;simeprevirあるいはTVR)の投与量率(%)は,TMC群の93.6/93.9/96.8に対しTVR群では90.4/52.7/78.8で,RBV減量およびPI減量はTVR群に高率であった(p<0.05).治療開始後0/1/2/3/4週の平均Hb濃度(g/dl)は,TMC群14.1/13.9/12.8/12.3/12.2,TVR群13.7/13.5/12.4/11.5/11.0(3週,4週でp<0.05),治療開始後0/1/2/4週後の平均eGFR値(ml/min/1.73m2)は,TMC群80.3/83.2/86.4/84.9,TVR群85.8/68.5/71.4/68.7/66.6(1週以降はp<0.05),開始後1/2/4週間後のRBV血中濃度(ng/ml)は,TMC群1194.7/2173.1/1945.7,TVR群1300.0/2165.7/2219.7であった.TVR群で,治療初期からの腎機能低下,Hb低下の傾向を認めた.【結論】Simeprevirによる3剤併用治療は,TVR群に比して腎障害やHb低下が軽度で,初期投与用量の持続投与が可能となり,抗ウイルス効果の向上を認めた. |
索引用語 | simeprevir, telaprevir |