セッション情報 |
ポスターセッション(肝臓学会)
C型肝炎-治療18
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タイトル |
肝P-312:C型慢性肝炎に対するリバビリン併用ペグインターフェロン療法の検討~発癌に与える影響について~
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演者 |
妹尾 知典(香川県立中央病院・肝臓内科) |
共同演者 |
馬場 伸介(香川県立中央病院・肝臓内科), 永野 拓也(香川県立中央病院・肝臓内科), 高口 浩一(香川県立中央病院・肝臓内科), 池田 房雄(岡山大大学院・消化器・肝臓内科学), 山本 和秀(岡山大大学院・消化器・肝臓内科学) |
抄録 |
【目的】C型慢性肝炎に対するリバビリン併用ペグインターフェロン(PEG-IFNα2b+RIB)療法は,ウイルスを排除することにより発癌を抑制する目的で行われている.今回我々はPEG-IFNα2b+RIB療法を行った症例における治療効果が発癌に与える影響について検討したので報告する.【方法】2004年12月から2013年3月までに当院にて,C型慢性肝炎と診断されPEG-IFNα2b+RIB療法を施行した532例(男性275例,女性257例,平均年齢57.3±11.1歳)のうち効果判定が終了した456例(男性230例,女性226例,平均年齢57.9±10.7歳)を対象とした.内訳はGenotype1が290例,Genotype2が164例,Genotype3が2例.投与前発癌なし(A群)は417例(男性203例,女性214例,平均年齢57.3±10.7歳),発癌あり(B群)は39例(男性27例,女性12例,平均年齢64.5±7.64歳)であった.【成績】A群の一年・三年発癌率はそれぞれ6.3%・12.4%,B群は52.4%・92.3%であった.A群の治療効果別の一年・三年発癌率はそれぞれNR8.6%・14.1%,TR1.8%・6.9%,SVR1%・1.6%,投与終了時のALT・AFP値別の一年・三年発癌率はALT正常:2.2%・3.8%,異常:3.9%・14.1%,AFP正常:2.2%・3.9%,異常:8%・28.9%,投与終了1年後のALT・AFP値別の一年・三年発癌率はALT正常:1.6%・3.6%,異常:10.2%・21.8%,AFP正常:2.0%・3.5%,異常:16.3%・35.3%,投与前と投与1年後の変動別の一年・三年発癌率はALTは正常→正常:0.7%・0.7%,正常→異常:0%・10%,異常→正常:2.5%・6.4%,異常→異常:16.3%・25.7%,AFPはそれぞれ1.1%・1.8%,16.7%・16.7%,5.6%・10%,20.1%・40.2%であった.【結論】PEG-IFNα2b+RIB投与後の発癌率は,HCVに対する治療効果も関与していたが,他に投与後のALT・AFPが正常であれば発癌率は低下していた. |
索引用語 |
C型肝炎, 治療 |