セッション情報 ポスターセッション(肝臓学会)

肝不全・栄養療法3

タイトル 肝P-351:

RFA後の肝機能維持におけるBCAA製剤の有用性

演者 正 宏樹(大分大・消化器内科)
共同演者 本田 浩一(大分大・消化器内科), 岩尾 正雄(大分大・消化器内科), 所 征範(大分大・消化器内科), 吉原 光江(大分大・消化器内科), 西村 順子(大分大・消化器内科), 遠藤 美月(大分大・消化器内科), 織部 淳哉(大分大・消化器内科), 清家 正隆(大分大・消化器内科), 村上 和成(大分大・消化器内科)
抄録 【はじめに】RFAはHCCの治療として確立されており比較的安全に行える治療である.しかしRFAによる肝機能への影響は少なくなくRFA後にアルブミン(Alb)が低下することが多い.BCAA製剤は低Alb血症を有する症例に投与される.当科ではRFA翌日からBCAA製剤を内服させている.今回RFA後におけるBCAA製剤の有効性について検討した.【対象と方法】2012年2月からRFA施行時のクリニカルパスにlate evening snack(LES)として眠前にアミノレバンEN1包の内服を行うようにした.RFA施行後にLESを内服した症例46例と対照としてクリニカルパス導入前にLESを内服しなかった症例45例を比較検討した.LES非投与群は男性32名,女性13名,平均年齢70.9歳,Child-Pugh score:5.22,Bil:0.8mg/dl,Alb:3.90g/dl,PT%:99.0%,Plt:17.9万/μlであった.LES投与群は男性21例,女性25例,平均年齢73.8歳,Child-Pugh score:5.93,Bil:1.0mg/dl,Alb:3.6g/dl,PT%:88.4%,Plt:14.3万/μlであった.RFA前のAlb値とRFA後1週から8週間のAlb最低値の差(ΔAlb)をLES非投与群とLES投与群とで比較検討した.【結果】LES非投与群のΔAlb:0.62g/dl,LES投与群のΔAlb:0.38 g/dlとLES内服群のほうがRFA治療後にAlb低下が抑制される傾向がみられた(p=0.05).【結論】RFA治療時にLESとしてBCAA製剤を内服することはRFA後にAlb低下を抑制し,HCC患者の肝機能低下を抑制するものと考えられた.
索引用語 RFA, BCAA