セッション情報 | ポスターセッション(肝臓学会)原発性肝癌-発癌4 |
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タイトル | 肝P-366:分枝鎖アミノ酸製剤投与がラジオ波焼灼療法(RFA)後の肝機能に与える影響 |
演者 | 吉田 英雄(日本赤十字社医療センター・消化器内科) |
共同演者 | 谷口 博順(日本赤十字社医療センター・消化器内科), 佐藤 達也(日本赤十字社医療センター・消化器内科), 島 佑介(日本赤十字社医療センター・消化器内科), 中田 史子(日本赤十字社医療センター・消化器内科), 白田 龍之介(日本赤十字社医療センター・消化器内科), 秋山 大(日本赤十字社医療センター・消化器内科), 山本 信三(日本赤十字社医療センター・消化器内科), 伊藤 由紀子(日本赤十字社医療センター・消化器内科), 光野 雄三(日本赤十字社医療センター・消化器内科), 中田 良(日本赤十字社医療センター・消化器内科) |
抄録 | 【目的】分枝鎖アミノ酸(BCAA)製剤投与がラジオ波焼灼療法(RFA)後の肝機能に与える影響を検証する.【方法】2008年から2011年までにHCV陽性肝疾患を背景とする肝細胞癌に対して経皮的にRFAを行った患者を対象とした.分枝鎖アミノ酸製剤投与の有無で治療後短期・中期の肝機能に与える影響を比較した.肝機能の指標としてアルブミン(ALB),総ビリルビン(TBil),プロトロンビン時間(PT%)を用いた.治療直後の各指標値と治療前の値の差,治療1ヶ月後の各指標値と治療前の値の差,をBCAA製剤投与の有無で比較した.【成績】上記期間にHCV関連HCC252例に対してRFAを行った.このうち,BCAA製剤を投与した症例が89例(BCAA群),投与しなかった症例が163例(非BCAA群)であった.BCAA群は男性44例(49%),年齢中間値74歳(range 57-87歳),Child A 45例(51%),StageI 30例(34%)II 43例(48%)III 16例(18%)であった.非BCAA群は男性98例(60%),年齢中間値75歳(range 52-86歳),Child A 143例(88%),StageI 43例(26%)II 86例(53%)III 34例(21%)であった.全体の比較では各時期の値に両群での有意差は認めなかった.ただし,1ヶ月後のPT%値は非BCAA群の方が有意に低下の程度が小さかった.Child Aの症例(BCAA群45例,非BCAA群143例)に限って比較してもこの傾向は同様であった.更にChild Aかつ治療時の腫瘍のStage I及びIIの症例(BCAA群36例,非BCAA群116例)に限って比較しても同様の傾向であった.【結論】今回の解析ではBCAA製剤の投与はHCV関連肝細胞癌に対するラジオ波焼灼療法後の短期・中期の肝機能改善には寄与しなかった. |
索引用語 | ラジオ波焼灼療法, 分枝鎖アミノ酸製剤 |