セッション情報 | ポスターセッション(肝臓学会)原発性肝癌-その他2 |
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タイトル | 肝P-402:肝動脈化学塞栓療法を施行した肝細胞癌患者における造影剤腎症 |
演者 | 大木 隆正(三井記念病院・消化器内科) |
共同演者 | 金光 剛史(三井記念病院・腎臓内科), 山上 まり(三井記念病院・消化器内科), 山田 友春(三井記念病院・消化器内科), 山本 康英(三井記念病院・消化器内科), 大賀 貴文(三井記念病院・消化器内科), 藤原 弘明(三井記念病院・消化器内科), 佐藤 公紀(三井記念病院・消化器内科), 小島 健太郎(三井記念病院・消化器内科), 有住 俊彦(三井記念病院・消化器内科), 関 道治(三井記念病院・消化器内科), 三瀬 直文(三井記念病院・腎臓内科), 戸田 信夫(三井記念病院・消化器内科), 田川 一海(三井記念病院・消化器内科) |
抄録 | 【目的】肝細胞癌(HCC)における肝動脈化学塞栓療法(TACE)後の造影剤腎症(CIN)の発生率,危険因子について検討した.【方法】2003年1月~2011年1月までにTACEを施行された肝細胞癌患者126例(男性77%,平均70±9歳)を対象に,初回TACE後のCIN発症率を後向きに検討した.TACE後72時間以内に,血清クレアチニン値が前値より0.5mg/dlあるいは25%上昇した場合をCINと定義した.TACEには,非イオン性低浸透圧造影剤(イオパミドール)を使用した.【結果】4例(3.2%)でCINを発症したが,腎代替療法を要した症例はなかった.単変量解析では,年齢(78±3歳 vs 69±9歳,P = 0.04),腫瘍径5.0 cm以上(50% vs 13%, P = 0.04)がCIN発症と関連していた.CIN発症群と非発症群で,eGFR 60ml/分/1.73m2未満の症例(50% vs 18%, P = 0.11),糖尿病(50% vs 20%, P = 0.14)の割合に有意差は認めなかった.【結語】TACE後のCIN発症には,高齢と腫瘍サイズが発症と関連していた. |
索引用語 | 造影剤腎症, 肝動脈化学塞栓術 |