セッション情報 | ポスターセッション(消化器外科学会)食道・咽頭-手術治療 2 |
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タイトル | 外P-11:当科における食道GIST切除症例の検討 |
演者 | 山本 将士(神戸大・食道胃腸外科) |
共同演者 | 今西 達也(神戸大・食道胃腸外科), 金光 聖哲(神戸大・食道胃腸外科), 山下 公大(神戸大・食道胃腸外科), 角 泰雄(神戸大・食道胃腸外科), 中村 哲(神戸大・食道胃腸外科), 鈴木 知志(神戸大・食道胃腸外科), 田中 賢一(神戸大・食道胃腸外科), 黒田 大介(三木市民病院), 掛地 吉弘(神戸大・食道胃腸外科), 廣田 誠一(兵庫医大・病理学(病院病理部門)) |
抄録 | 食道原発gastrointestinal stromal tumor(GIST)は比較的まれな疾患であるが,当科において切除を行った4例につき検討する. <症例1>63歳男性,胸部違和感により内視鏡を施行され下部食道粘膜下腫瘍との診断にて胸腔鏡下核出術を施行した.腫瘍は長径40mm,GIST,low risk.<症例2>34歳男性,マロリーワイス症候群として止血術を施行の際に下部食道に長径5cmの隆起病変を指摘,食道粘膜下腫瘍との診断で左開胸にて核出術を施行した.腫瘍は65×42×30mm,GIST,intermediate risk.<症例3>52歳男性,嚥下困難にて精査のところ内視鏡およびCTにて胸部中下部食道に径約10cmの粘膜下腫瘍を指摘,GISTと診断し右開胸食道切除,腹腔鏡補助下胃管作成再建術を行った.腫瘍は150×110×80mm,広範に出血壊死を伴いCD34,c-kit陽性,S-100,α-SMA陰性,GIST,high riskであった.術後縦隔内再発を認めたがイマチニブにより寛解し経過観察中である.<症例4>72歳男性,甲状腺癌術後フォローアップのCTで下部食道腫瘤を指摘されFNAにてGISTと診断,右開胸開腹食道胃上部切除,胃管再建術を施行した.腫瘍は長径50mm,CD34,c-kit陽性,S-100,α-SMA陰性,GIST,high riskであった.術後イマチニブ補助療法を開始した.現在これらの症例の遺伝子検索をおこなっているところである. 当科にてこれまで食道GIST 4例を経験したので文献的考察を加えて報告する. |
索引用語 | 食道GIST, 手術 |