セッション情報 ポスターセッション(消化器外科学会)

食道・咽頭-手術治療 3

タイトル 外P-16:

Barrett食道癌に対する外科治療

演者 西 隆之(東海大大磯病院・外科)
共同演者 幕内 博康(東海大付属病院・消化器外科), 小澤 壮治(東海大付属病院・消化器外科), 島田 英雄(東海大大磯病院・外科), 新田 美穂(東海大大磯病院・外科), 千野 修(東海大付属病院・消化器外科), 山本 壮一郎(東海大付属病院・消化器外科), 葉梨 智子(東海大付属病院・消化器外科), 伊東 英輔(東海大付属病院・消化器外科), 數野 暁人(東海大付属病院・消化器外科), 林 勉(東海大付属病院・消化器外科), 蒲池 健一(東海大付属病院・消化器外科), 田島 隆行(東海大付属病院・消化器外科), 三朝 博仁(東海大付属病院・消化器外科), 武智 晶彦(東海大付属病院・消化器外科), 宇田 周二(東海大付属病院・消化器外科), 山崎 康(東海大付属病院・消化器外科)
抄録 【目的】逆流性食道炎の増加をふまえて近年本邦でもBarrett食道癌は増えてきている.しかし未だ症例数が少なく治療方針が確立されていない.特に手術アプローチや至適リンパ節郭清などの外科治療に関しては,症例数の多い欧米でも系統的リンパ節郭清があまり行われていないため参考になるデータが少なく,本邦での症例の蓄積が期待される.当科で扱ったBarrett食道癌を検討し,特に外科治療方針につき明らかにする.
【方法】当科のBarrett食道癌55例を対象として特に深達度とリンパ節転移状況より臨床病理学的に検討した.
【成績】男女比は52:3,平均62.5歳で, T1a癌15例,T1b癌26例,T2癌3例,T3癌11例.であった.深達度別のNの頻度は,T1a癌0%,T1b癌19%,T2癌66%,T3癌:82%.リンパ節転移部位は,No.110,111,1,2,3,7に多かった
【結論】治療にあたっては癌の進行度,癌の存在部位,Barrett食道の長さの3点を考慮し,1.M癌に対してはEMR,ESD,などの内視鏡的治療.2.Short segment Barrett Esophagus(SSBE)に存在する表在癌には経食道裂孔的切除術.3.その進行癌には左開胸開腹連続切開によるアプローチ.4.癌が胸部下部食道(Lt)下1/2に存在するLong Barrettには右開胸開腹連続切開によるアプローチ.5.Long Barrettで癌が胸部中部(Mt)から胸部下部食道(Lt)の上1/2に存在する場合は右開胸開腹胸部食道全摘,3領域リンパ節廓清を選択する.
リンパ節郭清範囲に関しては,大部分のBarrett食道癌が下部食道または腹部食道に存在し,そのリンパ流は腹腔側に流出する頻度が高いため,下縦隔・腹部リンパ節を主体とすべきだが, Mt又はLtの上1/2にあるSM以深癌では上縦隔や頸部リンパ節に転移をきたすものもあり,個々の症例に応じて適切な手術アプローチ,リンパ節郭清が重要である.更に,癌の発生母地であるBarrett粘膜を完全切除する.
索引用語 Barrett食道癌, Barrett食道