セッション情報 ポスターセッション(消化器外科学会)

食道・咽頭-その他 2

タイトル 外P-42:

当科での食道癌に対する抗癌剤感受性試験の検討

演者 吉田 枝里(弘前大・消化器外科)
共同演者 工藤 大輔(弘前大・消化器外科), 和嶋 直紀(弘前大・消化器外科), 川崎 仁司(弘前大・消化器外科), 木村 昭利(弘前大・消化器外科), 中井 款(弘前大・消化器外科), 中山 義人(弘前大・消化器外科), 米内山 真之介(弘前大・消化器外科), 袴田 健一(弘前大・消化器外科)
抄録 癌化学療法の個別化を目的に抗癌剤感受性試験が臨床応用され,当科でも臨床試験として,2008年12月より histoculture drug response assay(HDRA)法による抗癌剤感受性試験を開始している.当科で施行した2009年から2011年までの抗癌剤感受性試験について検討した.食道癌手術を施行された患者141例中,抗癌剤感受性試験を行った患者は27例であった.27例中,18例(66.7%)で判定可能であった.判定無効例は検体量不足,contaminationによるものであった.生存期間の平均値は5-FU有効例では1220日,無効例では1028日であった(有意確率0.402).今後の課題として判定無効例を減少させるために培養時の抗生剤の添加,十分な検体の確保等を行っていく必要があると思われた.また,感受性結果と転帰との評価には症例数を追加する必要があると考えられるが,感受性が高い症例で長期生存を認める傾向にあり,感受性試験の臨床応用の可能性が示された.
索引用語 食道癌, 抗癌剤感受性試験