セッション情報 | ポスターセッション(消化器外科学会)肝臓-手術治療 2 |
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タイトル | 外P-53:当科における肝細胞癌肝切除後の残肝再発に対する再肝切除の成績と予後予測因子の検討 |
演者 | 中村 育夫(兵庫医大・外科(肝・胆・膵外科)) |
共同演者 | 飯室 勇二(兵庫医大・外科(肝・胆・膵外科)), はい 正寛(兵庫医大・外科(肝・胆・膵外科)), 黒田 暢一(兵庫医大・外科(肝・胆・膵外科)), 平野 公通(兵庫医大・外科(肝・胆・膵外科)), 岡田 敏弘(兵庫医大・外科(肝・胆・膵外科)), 麻野 泰包(兵庫医大・外科(肝・胆・膵外科)), 鈴村 和大(兵庫医大・外科(肝・胆・膵外科)), 近藤 祐一(兵庫医大・外科(肝・胆・膵外科)), 田中 肖吾(兵庫医大・外科(肝・胆・膵外科)), 小坂 久(兵庫医大・外科(肝・胆・膵外科)), 宇多 優吾(兵庫医大・外科(肝・胆・膵外科)), 末岡 英明(兵庫医大・外科(肝・胆・膵外科)), 矢田 章人(兵庫医大・外科(肝・胆・膵外科)), 大橋 浩一郎(兵庫医大・外科(肝・胆・膵外科)), 岡本 共弘(兵庫医大・外科(肝・胆・膵外科)), 栗本 亜美(兵庫医大・外科(肝・胆・膵外科)), 山中 潤一(兵庫医大・外科(肝・胆・膵外科)), 藤元 治朗(兵庫医大・外科(肝・胆・膵外科)) |
抄録 | 【目的】肝細胞癌に対する初回根治肝切除術後の残肝再発に対する治療として,再肝切除を行うか,あるいはラジオ波焼灼術やTACEなどの保存的治療を行うかは未だ議論が多い.肝細胞癌に対する初回根治肝切除術後の残肝再発に対して再肝切除を行った場合の予後予測因子について検討した.【対象と方法】2001年から2010年までに当科で初回根治切除を行った肝細胞癌325例(First Operation, FOP 群)のうち,残肝再発を認め再肝切除を行った26例(Second Operation, SOP群)において累積生存率に影響を与えた因子について検討した.初回根治切除を行った肝細胞癌325例(FOP 群)のうち,再肝切除を行わなかった299例をNST群(Non Surgical Treatment)とした.【結果】FOP群とSOP群との2群間に初回手術後の無再発生存率(P=0.551),累積生存率(P=0.732)に有意差はなかった.また,NST群とSOP群とを初回肝切除後の無再発生存率,累積生存率で比較検討したところ,無再発生存率で2群間に有意な差はなく(P=0.794),累積生存率ではSOP群の生存率はNST群と比較して高く,P=0.0732と有意な傾向にあった.また,SOP群内で2回目手術後の予後に影響を与えた因子について検討した.初回手術後の残肝無再発期間(540日以上,P=0.0256),2回目手術時間(470分以上,P=0.0062),2回目手術術式(亜区域切除術以上,P=0.0387)がSOP群の2回目手術以後の累積生存率に有意に影響を与えた.【結語】今回,当科での肝癌初回治癒切除後の残肝再発に対して肝再切除を施行例の検討では,残肝無再発期間(540日以上),2回目手術時間(470分以上),2回目手術術式(亜区域切除術以上)が有意な予後予測因子と考えられた. |
索引用語 | 肝細胞癌, 肝再切除術 |