セッション情報 ポスターセッション(消化器外科学会)

肝臓-術後合併症 2

タイトル 外P-82:

肝切除後合併症の危険因子

演者 青木 優(日本大・消化器外科)
共同演者 高山 忠利(日本大・消化器外科), 山崎 慎太郎(日本大・消化器外科), 緑川 泰(日本大・消化器外科), 金本 彰(日本大・消化器外科), 蛯澤 記代子(日本大・消化器外科), 北條 暁久(日本大・消化器外科), 黒川 友晴(日本大・消化器外科), 山岸 俊介(日本大・消化器外科), 宮崎 晃行(日本大・消化器外科), 荒牧 修(日本大・消化器外科), 森口 正倫(日本大・消化器外科), 大久保 貴生(日本大・消化器外科), 中山 壽之(日本大・消化器外科), 檜垣 時夫(日本大・消化器外科)
抄録 [背景] 肝切除後にしばしば合併症を経験するが,その危険因子は明らかではない.この研究の目的は,肝切除後の合併症の危険因子を明らかにすることである.[方法] 2008年から2010年に当科で施行した肝切除538例の内,Clavien分類3度以上の高度合併症を発症した患者の術前肝機能(Child-Pugh スコア,ICG15分値)手術因子(切除個数,切除箇所数,系統・非系統,major/minor,手術時間,阻血時間,出血量,AST/ALTが1000IU/L以上)について調べた.[結果] Clavien分類3度以上の合併症を発症した患者は76人であった.内訳は術後胸水貯留16例,創感染15例,術後出血8例,術後胆汁漏8例,創し開8例,無気肺7例,敗血症2例,腸閉塞2例,腹腔内膿瘍2例,肺炎2例,脳梗塞1例,肺梗塞1例,胆管狭窄1例,小腸嵌頓1例,胆嚢穿孔1例単変量解析で手術時間366分[115-831 ](P≦:0.0001),阻血時間74分[0-243 ](P=0.0071),出血量280ml[5-4491](P≦:0.0001)に有意差を認めた.多変量解析では手術時間(400分)(P=0.235),阻血時間(120分)(P=0.001),出血量(1000ml)(P≦:0.05)の結果となった.[結語]肝切除後の合併症の危険因子は手術時間(400分以上),阻血時間(120分以上),出血量(1000ml以上)である.
索引用語 肝切除, 合併症