セッション情報 ポスターセッション(消化器外科学会)

膵臓-症例 2

タイトル 外P-131:

十二指腸副乳頭部癌の1例

演者 鈴村 和大(兵庫医大・外科)
共同演者 黒田 暢一(兵庫医大・外科), 裴 正寛(兵庫医大・外科), 麻野 泰包(兵庫医大・外科), 矢田 章人(兵庫医大・外科), 飯室 勇二(兵庫医大・外科), 平野 公通(兵庫医大・外科), 岡田 敏弘(兵庫医大・外科), 中村 育夫(兵庫医大・外科), 近藤 祐一(兵庫医大・外科), 田中 肖吾(兵庫医大・外科), 小坂 久(兵庫医大・外科), 宇多 優吾(兵庫医大・外科), 末岡 英明(兵庫医大・外科), 大橋 浩一郎(兵庫医大・外科), 岡本 共弘(兵庫医大・外科), 栗本 亜美(兵庫医大・外科), 藤元 治朗(兵庫医大・外科)
抄録 症例は70歳代の男性で,1年前に十二指腸ポリープの診断にて開腹下でポリープ切除術を近医にて施行.経過観察のための上部消化管内視鏡を施行したところ,十二指腸下行脚に不整な隆起性病変を認め,生検したところ高分化型腺癌であったため,加療目的に当科紹介入院となった.腫瘍マーカーはCEA, CA19-9共に正常範囲であった.当科で施行した上部消化管内視鏡では,十二指腸乳頭部のやや口側に8mm大の隆起性病変を認めた.把持鉗子による病変部の吊り上げを行うも可動性は乏しく,粘膜下層以深への腫瘍の浸潤が疑われた.十二指腸癌の診断にて幽門輪温存膵頭十二指腸切除術を施行した.切除標本では腫瘍は副乳頭部に存在しており,病理組織学的検査では高分化型腺癌であったため,十二指腸副乳頭部癌と最終診断した.術後約1年6か月の現在,無再発生存中である.十二指腸副乳頭部癌は世界的にも自験例を含め9例の報告をみるのみで極めてまれな疾患であるため,若干の文献的考察を加え報告する.
索引用語 十二指腸副乳頭, 腺癌