セッション情報 ポスターセッション(消化器外科学会)

膵臓-症例 3

タイトル 外P-134:

膵腺扁平上皮癌の3切除例

演者 原 聖佳(埼玉医大国際医療センター・包括的がんセンター消化器病センター消化器外科)
共同演者 岡本 光順(埼玉医大国際医療センター・包括的がんセンター消化器病センター消化器外科), 渡邉 幸博(埼玉医大国際医療センター・包括的がんセンター消化器病センター消化器外科), 岡田 克也(埼玉医大国際医療センター・包括的がんセンター消化器病センター消化器外科), 合川 公康(埼玉医大国際医療センター・包括的がんセンター消化器病センター消化器外科), 宮澤 光男(埼玉医大国際医療センター・包括的がんセンター消化器病センター消化器外科), 小山 勇(埼玉医大国際医療センター・包括的がんセンター消化器病センター消化器外科)
抄録 膵腺扁平上皮癌は浸潤性膵管癌の一型で,当院での3切除例を検討し若干の文献的考察を含め報告する.【症例1】82歳女性.当院受診2か月前より食欲不振が出現.CA19-9上昇認め当院紹介受診.CEA 1.9 ng/mL,CA19-9 580.0 U/mLであった.造影CTで膵尾部に30mm大の内部壊死を伴う腫瘤で,FDG-PETで腫瘤はSUVmax 8.4であった.膵尾部癌の診断で膵体尾部脾臓合併切除術を施行,左副腎・腎被膜浸潤を認め部分切除を行った.病理診断はpTS2(2.5 cm), pT4(RP,PV,A,OO)N1M0 Stage IVaであった.術後8か月無再発生存である.【症例2】65歳男性.当院受診4ヶ月前より上腹部痛を出現.画像精査で膵頭部腫瘤を認め当院紹介受診.CEA 1.8 ng/mL,CA19-9 484.0 U/mLであった.造影CTは膵頭部40 mm大の内部壊死を伴う腫瘤で,上腸間膜静脈に浸潤が疑われた.術前FGD-PETは施行せず.膵頭部癌の診断で亜全胃温存膵頭十二指腸切除術を施行,門脈浸潤を認め門脈合併切除を行った.病理診断はpTS3(4.1 cm), pT4(CH,S,RP,PV,PL,OO)N1M0 Stage IVaであった.現在術後7.5ヶ月無再発生存である.【症例3】62歳女性.当院受診2ヶ月前より心窩部痛が出現.腫瘍マーカー上昇と腹部エコーで膵尾部腫瘤を認め当院紹介受診.CEA 88.7 ng/mL,CA19-9 36477.3 U/mLであった.造影CTは膵尾部に60 mm大の内部壊死を伴う腫瘤で,遅延層で辺縁の一部に造影効果を認めた.脾動静脈・胃・左副腎に浸潤を伴っていた.術前FGD-PETは施行せず.膵尾部癌の診断で膵体尾部脾臓合併切除術を施行,胃後壁・左副腎・空腸・横行結腸間膜に浸潤を認め合併切除を行った.病理診断はpTS4(6.0 cm以上), pT4(S,RP,PV,OO)N1M0 StagIVaであった.術後2か月で局所が疑われ,術後4ヶ月FDG-PETで局所・多発リンパ節再発(SUVmax 3.4-15.0)を認め,GEM導入するも2コース終了時の効果判定はPDであった.
索引用語 膵癌, 膵腺扁平上皮癌