セッション情報 ポスターセッション(消化器外科学会)

その他-手術治療 1

タイトル 外P-140:

当科における超高齢者に対する肝胆膵悪性疾患に対する手術例の検討

演者 柴 浩明(東京慈恵会医大・肝胆膵外科)
共同演者 二川 康郎(東京慈恵会医大・肝胆膵外科), 筒井 信浩(東京慈恵会医大・肝胆膵外科), 藤原 佑樹(東京慈恵会医大・肝胆膵外科), 奥井 紀光(東京慈恵会医大・肝胆膵外科), 島田 淳一(東京慈恵会医大・肝胆膵外科), 熊谷 祐(東京慈恵会医大・肝胆膵外科), 春木 孝一郎(東京慈恵会医大・肝胆膵外科), 岩瀬 亮太(東京慈恵会医大・肝胆膵外科), 古川 賢英(東京慈恵会医大・肝胆膵外科), 飯田 智憲(東京慈恵会医大・肝胆膵外科), 脇山 茂樹(東京慈恵会医大・肝胆膵外科), 石田 祐一(東京慈恵会医大・肝胆膵外科), 三澤 健之(東京慈恵会医大・肝胆膵外科), 矢永 勝彦(東京慈恵会医大・外科)
抄録 (背景)来るべく高齢化社会に向けて,高齢者に対する手術適応,安全性の検証を行う必要がある.(方法)2005年1月から2012年7月に当科で施行した超高齢者(80歳以上)に対する肝胆膵悪性疾患に対する手術例について検討した.当科では,術前管理としてimmuno-nutrition,呼吸機能リハビリテーションを積極的に取り入れ,基本的に術翌日まで集中治療室で術後管理を行い,一般床帰棟後は早期離床を心がけている.(結果)膵切除は11例で,81.5±1.8(80-86)歳であった.内訳は膵癌9例,胆管癌2例で膵頭十二指腸切除8例,膵体尾部脾切除3例であった.術後合併症は膵頭十二指腸切除で乳糜腹水,胆汁漏,術後出血(膵液漏を伴う)を各1例認めたが,全例軽快退院し,術後在院日数は26.2±12.5(15-47)日であった.肝切除は14例で,82.1±2.8(80-90)歳であった.内訳は肝細胞癌7例,転移性肝腫瘍6例,肝門部胆管癌1例で,右葉切除2例,拡大右葉切除1例,中央2区域切除1例,外側区域切除4例,亜区域切除3例,部分切除3例であった.術後合併症は右葉切除で胆汁漏,拡大右葉切除で一過性肝不全を認めたが,全例軽快退院し,術後在院日数は19.5±14.9(9-62)日であった.(結語)肝胆膵悪性疾患に対する手術は時として大きな侵襲を伴うが,適切な周術期管理を行うことにより安全に施行可能と考えられた.
索引用語 肝胆膵手術, 超高齢者