セッション情報 | ポスターセッション(消化器外科学会)その他-周術期管理 2 |
---|---|
タイトル | 外P-161:大腸癌術後予防抗菌薬の費用対効果の検討(FlomoxefとCefmetazoleとの比較 ) |
演者 | 佐藤 寛丈(芳賀赤十字病院・外科) |
共同演者 | 利府 数馬(芳賀赤十字病院・外科), 林 浩史(芳賀赤十字病院・外科), 直井 大志(芳賀赤十字病院・外科), 井上 康浩(芳賀赤十字病院・外科), 塚原 宗俊(芳賀赤十字病院・外科), 俵藤 正信(芳賀赤十字病院・外科), 岡田 真樹(芳賀赤十字病院・外科), 小島 正幸(常陸大宮済生会病院・外科) |
抄録 | 【はじめに】本邦では予防抗菌薬としてFlomoxef(FMOX)とCefmetazole(CMZ)が汎用されている.医療費高騰の昨今,医療経済的な観点からの見直しも重要である.当施設では2012年1月からそれまで使用していたFMOX(1412円)からCMZ(519円)へと変更した.変更前と変更後のSSI発症率をretrospectiveに検討した.【対象】腹腔鏡手術と緊急手術症例を除外した2011年1月から2011年12月までのFMOX群72例と2012年1月から2013年2月までのCMZ群63例とした.【投与方法】1回1gを執刀直前と手術開始3時間ごとの術中投与,帰床後6時間後の術当日のみ計4回投与した.【結果】FMOX群CMZ群ともに平均年齢72歳であった.手術部位は,FMOX群:結腸38例直腸24例2領域あるいは他臓器合併切除10例,CMZ群:結腸27例直腸27例2領域あるいは他臓器合併切除9例であった.手術時間はFMOX群:平均228分CMZ群:平均218分とCMZ群でやや短かった.SSIは,FMOX群:11例(15%)が発症し,6例が縫合不全など深部SSIであった.CMZ群:5例(8%)が発症し,3例が縫合不全の深部SSIであった.【結語】術後予防抗菌薬としてのCMZへの変更は,SSIの発症を増加させることなく,医療経済的に節約できた. |
索引用語 | 予防抗菌薬, セフメタゾール |