セッション情報 | ポスターセッション(消化器外科学会)その他-周術期管理 2 |
---|---|
タイトル | 外P-162:消化器外科における閉腹時皮膚再消毒がSurgical Site Infection (SSI)発生に与える影響 |
演者 | 佐々木 隆光(福岡大・消化器外科) |
共同演者 | 愛洲 尚哉(福岡大・消化器外科), 加藤 大祐(福岡大・消化器外科), 中島 亮(福岡大・消化器外科), 山下 兼史(福岡大・消化器外科), 新屋 智志(福岡大・消化器外科), 吉田 陽一郎(福岡大・消化器外科), 武野 慎祐(福岡大・消化器外科), 山内 靖(福岡大・消化器外科), 星野 誠一郎(福岡大・消化器外科), 乗富 智明(福岡大・消化器外科), 山下 裕一(福岡大・消化器外科) |
抄録 | 【背景】消化器手術は,腸管内容物や胆汁の暴露により他の領域の手術と比べ,SSI発生率が高い.今回我々は,開腹手術において閉腹時皮膚再消毒がSSI発生に与える影響を検討した.【方法】2009年3月から2012年11月までに当科で開腹手術をうけた36例を対象とした.平均年齢69.9歳,男女比23:13.閉腹時に皮膚を再消毒する群(18例)としない群(18例)に分け,両群とも創部を被覆剤で覆い,閉鎖式ドレーンを使用した.一週間後に被覆剤を抜去して,皮膚縫合部の皮膚擦過培養による細菌感染の有無,SSI発生率を両群で比較検討した.【結果】皮膚擦過培養結果は再消毒群0/18(0%),再消毒なし群8/18(44.4%)と有意に再消毒なし群で培養陽性例が多かった.また,SSI発生率は再消毒群0/18(0%),再消毒なし群1/18(5.5%)で再消毒なし群で発生した.【結語】消化器手術においては,手術終了時の皮膚には細菌が存在し,その一部がSSIを発症させている可能性が示唆された.閉腹時皮膚再消毒は,一週間後の皮膚細菌感染を減少させ表層SSIを減少させる可能性がある. |
索引用語 | SSI, 皮膚再消毒 |