セッション情報 ポスターセッション(消化器外科学会)

その他-代謝・栄養

タイトル 外P-164:

CONUT(Controlling Nutritional Status)を用いた術前評価

演者 甲田 貴丸(東邦大医療センター大森病院・消化器センター外科)
共同演者 船橋 公彦(東邦大医療センター大森病院・消化器センター外科), 鷲澤 尚宏(東邦大医療センター大森病院・消化器センター外科), 小池 淳一(東邦大医療センター大森病院・消化器センター外科), 栗原 聡元(東邦大医療センター大森病院・消化器センター外科), 塩川 洋之(東邦大医療センター大森病院・消化器センター外科), 牛込 充則(東邦大医療センター大森病院・消化器センター外科), 嶋田 英昭(東邦大医療センター大森病院・消化器センター外科), 金子 弘真(東邦大医療センター大森病院・消化器センター外科)
抄録 【目的】今回,血中アルブミン,リンパ球数,血中コレステロール濃度から算出される CONUT(Controlling Nutritional Status)を用いて,術前評価としての有用性を検討した.【対象,方法】2011年1年間に当科で施行した大腸疾患手術例218例についてCONUTをそれぞれ算出し,年齢,術前食事の有無,在院日数,術後合併症の有無の各項目についてそれぞれ相関関係を検討した.【結果】背景は,男/女:132/86例,年齢:18~94歳(中央値56歳).67%(146/218)に併存症を有しており,うち61例(28%)で複数の併存疾患を認めた.22例で術前に経口摂取不良,絶食を認め,在院日数中央値は63.5日(7日から120日)であった.疾患については良性疾患21例,悪性疾患197例であった.術後合併症は,28%(65例)にを認めた.CONUTスコアと術前食事の有無,在院日数,年齢,術後合併症の有無の相関関係(スピアマンの順位相関係数)は,CONUTスコアと在院日数(r=0.38)で正の相関が認められた.術前の食事の有無(r=0.162),性差(r=0.007),年齢(r=0.152),術後合併症(r=-0.004)に関しては,COUNTスコアとそれぞれ相関関係を認めなかった.【考察】大腸手術前のCONUTを用いた術前の栄養評価は,術後の在院日数を予測する手段として有用と思われた.
索引用語 CONUT, 術前評価