セッション情報 | ポスターセッション(消化器外科学会)肝臓-鏡視下手術 2 |
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タイトル | 外P-176:大腸癌同時性肝転移に対する完全鏡視下同時切除の検討 |
演者 | 松田 和広(昭和大・消化器・一般外科) |
共同演者 | 村上 雅彦(昭和大・消化器・一般外科), 青木 武士(昭和大・消化器・一般外科), 山田 宏輔(昭和大・消化器・一般外科), 古泉 友丈(昭和大・消化器・一般外科), 三田村 圭太郎(昭和大・消化器・一般外科), 藤森 聡(昭和大・消化器・一般外科), 榎並 延太(昭和大・消化器・一般外科), 渡辺 誠(昭和大・消化器・一般外科), 大塚 耕司(昭和大・消化器・一般外科), 加藤 貴史(昭和大・消化器・一般外科) |
抄録 | 【目的】大腸癌同時性肝転移症例に対する一期的な切除に関しては,その根治性に反し手術侵襲の高さから術後合併症の増加が懸念される.近年,鏡視下同時切除による低侵襲性,安全性に関する発表・報告が散見されつつあり,当教室においても可能な症例に対しては完全鏡視下にて一期的に切除を行なう方針としている.今回その手術成績について報告する.【方法】教室にて経験した完全鏡視下同時切除5症例についてその手術成績について検討した.【成績】平均年齢は77歳(男性3例,女性2例),大腸癌は横行結腸癌1例,S状結腸癌2例,直腸癌2例,肝腫瘍は平均個数1.4個,平均腫瘍径20mmであり,術式は部分切除4例,外側区域切除1例であった.手術時間は平均235分,出血量110m,全例無輸血でpringleは施行しなかった.平均術後在院日数は27日(17-39日)で,術後合併症としては1例のみ肝切離面に膿瘍形成を認め穿刺ドレナージ処置を必要としたが,縫合不全や肝不全等の重篤な合併症は認められなかった.術後平均観察期間は557日(121-828日)であるが,肝断端再発は認めておらず鏡視下手術においても遺残無く切除が可能であった.【結論】完全鏡視下同時切除は安全で低侵襲な手術が可能であり有用な術式と考えられた. |
索引用語 | 大腸癌肝転移, 鏡視下同時切除 |