セッション情報 |
ポスターセッション(消化器外科学会)
肝臓-鏡視下手術 3
|
タイトル |
外P-183:肝臓の全区域において完全腹腔鏡下区域,亜区域,部分切除を可能とするための手技の工夫-Semiprone, Dual approach, Silicon Irrigatorの有用性の検討
|
演者 |
池田 哲夫(九州大・消化器総合外科) |
共同演者 |
戸島 剛男(九州大・消化器総合外科), 播本 憲史(九州大・消化器総合外科), 山下 洋市(九州大・消化器総合外科), 池上 徹(九州大・消化器総合外科), 吉住 朋晴(九州大・消化器総合外科), 副島 雄二(九州大・消化器総合外科), 調 憲(九州大・消化器総合外科), 前原 喜彦(九州大・消化器総合外科) |
抄録 |
【背景】肝右葉前上区域,後区域での切除は,特に開腹手術との侵襲の差が大きい部位ではあるが,腹腔鏡下では大量出血等の危険が高く適応とされ難い.【目的】左半腹臥位,肋間ポートを用いた経腹・経胸-Dual approach,および我々が開発したSilicon Jacket Irrigator(SJI)の有用性を検討する.【対象】1994年11月~2013年3月までに行った腹腔鏡下肝切除は160例.【結果】腹腔鏡下肝切除症例の中で上前・後区域の腫瘍の割合は,半腹臥位導入以前は7/40(17.5%)であったが,導入後は55/120(45.8%)に増加した.術式の工夫によって,腹腔鏡下には困難とされていた肝右葉前区域および後区域での腹腔鏡下肝切除において出血量 (889 : 258g)と術後在院日数(35 : 11日)の減少を認めた.【まとめ】左半腹臥位,第7肋間前腋窩線肋間ポートによるDual approachおよびSJI-Bipolar scissorsのし用により肝右葉前上区域,後区域での完全腹腔鏡下肝切除の適応が拡大したと考えられる. |
索引用語 |
完全腹腔鏡下上前区域肝切除, 半腹臥位 |